マリールーと男子たちの居るところ。

この界隈、見上げるとサクレクール寺院。
この界隈、見上げるとサクレクール寺院。
 90年代初頭に『エレーヌ・エ・レ・ギャルソン』というテレビドラマがあった。主人公エレーヌを中心に彼女の大学生活を描いたもので、ティーンエイジャーの間で大ヒットした。『マリールー・エ・レ・ギャルソン』はボーカルのマリールーとその他男子で形成されるフレンチ・ロック&ロールのグループだ。
 ジェーン・フォンダ、ウォーホール、リキテンシュタインを思わせるポップなイメージと60年代ピンナップガールな風貌のマリールー。グループの曲はR&Rの代表ナンバーのカバーとオリジナル曲で全てはフランス語で歌われるが、どれもが違和感なく音楽とマッチしているのが彼女の才能だろう。レトロを愛する両親の影響を受け彼女の音楽センスは養われてきたそうだ。
 マリールーの住むカルチエにはドゥエDuai通りからヴィクトール・マセVictor Mass?通りにかけてギター、楽器店がたくさんあるようにミュージシャンたちが多い。また彼女の父親が音楽評論をしていることもあり子供の頃からミュージシャンと親しむ環境にあったそうだ。中学生の頃からのなじみのカフェ、なじみの顔、「パリはそんなに大きくないのに、皆自分のカルチエで暮らしているという印象がとても強い」。そして「サンパな人たちばかりで、カルチャーの隔たりがない」という彼女。つい先日に行きつけのカフェでたまたま知り合い、彼女と意気投合して長い間おしゃべりをした感じの良いミュージシャンがいる。「彼はミュージカルに参加することになって、その初稽古でこの辺にやって来たというのだけれど、それがキザイア・ジョーンズだと分かったのはほとんどさよならをする頃だったわ(笑)。ここでは皆全く気取ることなく気さくなのよ」
 ピンナップガールな彼女には古着屋のチェックが常に必須である。近所に古着とビンテージ・ショップが多いのも彼女には大切なアイテムだ。そして北へ少し足を伸ばせばマルシェ・サンピエールなど布地問屋があるのでドレスを自作するのにも大活躍である。(久)
© Christine Godeau

© Christine Godeau

© Pierre Morel

© Pierre Morel

© Pierre Morelマリールーのピンナップと〈Marilou et les garçons〉 コンサート風景。

© Pierre Morelマリールーのピンナップと〈Marilou et les garçons〉 コンサート風景。


Tags: