10月6日朝、リヨン=ストラスブール間を運行する普通列車内で、54歳の検札係が車内で暴れていた乗客にナイフで8カ所刺され重傷を負った。犯人はミュルーズ在住の前科のある男性(27)で、精神病院への入院の経験がある。これを受けて、フランス国鉄(SNCF)労組が身の危険を感じた際の就業拒否の権利を行使したため、6日午後から8日朝まで全国で多数の列車の運休や遅れが出た。6日の夜行列車はすべて運休、アルザス地方では6日は8割の列車が運休した。7日には、アルザス地方では列車の半分が運休、全国平均では地方急行列車(TER)の4分の1、超高速列車(TGV)の3分の1が運休し、多数の乗客の足に影響が出た。