Maubert Mutualité広場とセーヌ河畔の間の細い路地にある、高級レバノンレストランAl Dar併設の惣菜屋。5区の住民ならだれもが「レバノンはここが断トツ旨い」と口をそろえる。
ここのサンドイッチSis Taouk(4.5€)は他の追随を許さない。秘伝のソースに長時間漬け込んだ鶏肉は、中の中まで数種類のスパイスの風味が染み込んでいて、かむと身がほろりとほどける。まろやかなニンニクソースと絡まって、飲み込むのも惜しい美味しさ。時折顔をのぞかせる赤カブの酢漬けスライスは、日本人には懐かしい味。カブの漬け物そっくりのこの味が、遠い異国レバノンの料理とこんなにも調和しているのにはびっくり。薄皮のピタパンはカリッと軽い。
デザートは牛乳クリームをミニパンケーキで包んだKatayef-frais(1.3€)か、牛乳プリンMhalabia(4.5€)がおすすめ。いずれも砕いたピスタチオとオレンジの花のシロップがかかっていて、その官能的な味にうっとりする。
店内とテラスにわずかな席が設けてあるだけなので、早めか遅めに行って席を確保しよう。16区にも別店舗(93 av. Raymond Poincaré 01.4500.9664 M°Victor Hugo)あり。(み)
Al Dar
Adresse : 8-10 rue Frédéric Sauton , 75005 paris , franceTEL : 01.4325.1715
無休。10h-24h。 - 日曜営業 - 祝日営業 - 22時以降営業