ドミニク・ストロス=カーン国際通貨基金(IMF)専務理事が5月14日、「性的暴行、監禁、強姦未遂罪」の疑いでニューヨーク(NY)ケネディ空港で逮捕された。専務理事が同日まで滞在していたホテル・ソフィテルの客室係の女性(32)を同日、自室に閉じ込めて性交渉を強要したというのが容疑。16日にNY刑事裁判所で行われた予備公判では、逃亡の危険があるとして仮釈放を拒否され、ライカーズ刑務所に同日収監された。次いで19日、NY大陪審はDSK容疑者の起訴を決定。さらに20日、NY州高等裁判所は100万ドルの保釈金と保証金500万ドルと引き替えに保釈を認めたため、旅券没収、電子ブレスレット装着、監視ビデオ、24時間監視人付きを条件にNYのアパートに同日入った。次の公判は6月6日の予定。フランスの政界は推定無罪の原則を守るべきとして慎重な姿勢を保っている