時間だけは万人に平等とはいうものの、ベベ中心の生活が始まって以来、時間が飛ぶように過ぎていくと感じるのは私だけではないはず。相変わらずベベに振り
回される日々なのだが、親としての責任や喜びが増してくる、そんなある日、記念すべきファーストアニバーサリーはやってくる。もう1年?それともやっと1
年?
感じ方はそれぞれだけど、無事に成長してくれたベベへの感謝とこれからの健やかな成長を願う大切な節目の時、自分たちのスタイルにあった祝い方をしたい。
親も招待客も楽しめるのは大いに結構だが、やっぱり主役はベベ。ベベに一番喜んでもらえるよう、招待客はベベが良く知る顔見知りのみ、大きな音量の音楽な
どはさけ、お昼寝を考慮した時間設定、プレゼントも年齢にあったものなど、派手さより心に残るバースデーが相応しいだろう。お誕生日といえばバースデー
ケーキ。せっかくだから手作りでしかも本人にも食べてもらいたい。1歳だとまだ卵や生クリームなど与えていない場合や、アレルギーも考えられるので、ケー
キの土台は蒸しパンやホットケーキなどにして、トッピングのクリームは一晩水切りしたヨーグルトかプチスイスに少しお砂糖を加えたもので代用する。立てた
生クリームと違って崩れやすいので作業はできるだけ直前にし、冷蔵庫で保冷する。トッピングはベベ好物のフルーツの他にイチゴやフランボワーズなど色物を
添えると目に映える。あとは卵ボーロなどベベ用お菓子、それから数字の「1」のローソクを中心に飾りトッピングは終了。私の場合、欲張り過ぎたトッピング
のおかげで少々崩れてしまったものの、それでも小さな芸術品。ベベは大喜び、手づかみで平らげた!
皆が寝静まった夜、ふとお昼にベベと一緒に吹き消したローソクが目につく。今日はママにとっても大切な記念日だから、深く深呼吸してそっと火を吹き消し
た。1本のローソクがこれほど重く感じられたことはなかった。(凛)