子育て支援の場「緑の家」

「男性がいるのが社会」ということで、 日替りスタッフの中に、必ず一人は男性が入るのが鉄
「男性がいるのが社会」ということで、 日替りスタッフの中に、必ず一人は男性が入るのが鉄

乳幼児の社会デビューをお手伝い。
  フランス人の子育て観に今なお多大な影響を与え続ける精神科医フランソワーズ・ドルト。彼女のイニシアチブの
もと、1979年に誕生した子育て支援の場が「La Maison verte
緑の家」。本連載でも触れたことがあるが(646号)、今回は実際に見学にうかがうことに。
 「エマ、よく来たわね!」。スタッフのアンヌ=マ
リーさんが迎えたのは扉を開け入ってきた親子だ。声をかけるのはヨチヨチ歩きのエマちゃんの方。付き添いのママではない。「子供を人として尊厳を持って接
する、それだけです。ドルトからは『あなたの方法で毎回子供との関係を発明して』とも教えられたわ」。子供にこびるような猫なで声は使われない。室内用三
輪車で侵入禁止の線を超えようとする子には「この線を超えるか決めるのは運転手のあなた自身ね」と優しく諭し、押されて泣く子には「あなたのママに話して
くるといいわ」と共感し話しかける。幼児との間には、ただ一対一の健全な人間関係がある。
 ここは0歳から3歳までの乳幼児が社会性を学ぶ「なら
しの場」。予約なしで訪問でき、料金は気持ち代(平均2€)のみ。伝えるのは子供のファーストネームだけでよく、匿名性が守られる。日替りスタッフの多く
は心理カウンセラーの心得がある人ばかり。子供は親や家族が近くにいるという安心感の中で他者と出会い、社会を体験できる。そしてそれこそが「緑の家」の
存在意義。だから親が子を置いて出かけることはできない。「ちょっと銀行にというのもダメ。トイレは許してあげますが(笑)」。利用は3度目というアリー
ヌさんは、来る度に孫の成長が実感できるという。「最初は私の傍らを離れなかったけど、今日はほら」。孫のグエナくんは笑って他の子供を追いかけてい
た。(瑞)

やって来た子供の名前をホワイトボードに書く。

やって来た子供の名前をホワイトボードに書く。

「スタッフは非常に優秀」と感心しきりのアリーヌさんと孫のグエナくん。

「スタッフは非常に優秀」と感心しきりのアリーヌさんと孫のグエナくん。

オモチャはスタッフが選んで 購入する。

オモチャはスタッフが選んで 購入する。

水遊びができる場所もある。

水遊びができる場所もある。


La Maison verte 緑の家

Adresse : 13 rue Meilhac, 75015 paris
TEL : 01.4306.0282
URL : http://www.lamaisonverte.asso.fr/
月-金14h-19h、土13h-18h30。

 

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