LVMHのエルメス株17%取得で波紋

 LVMH(モエへネシー=ルイ・ヴィトン)が10月23日、エルメス社の株式を新たに14.2%取得し、既得株と合わせて17.1%を保有していると明らかにした。ベルナール・アルノー会長は「(取得は)友好的なもの」と述べ、エルメスへの株式公開買付けの意図はないと強調しているが、創業者5代目のエルメス社長は11月3日付フィガロ紙上で、LVMH の買収を非難し、株を売るようアルノー氏に求めた。しかし、同氏は即座にこの提案を拒否。
 エルメス株の72%は創業者一族が掌握している。しかも1993年の上場以来、株価は年率14.7%で上昇し続けており、同社は他社の援助を必要としていない。LVMHは外国の子会社を使って派生金融商品によってエルメス株を買い集めたとみられている。仏金融市場監督局(AMF)がLVMHによるエルメス株取得が合法的に行われたかの調査を開始したことも判明。LVMH の有名ブランド買い占めのための裏に回ったやり方に釘を刺した形だが、LVMH はあくまでも合法的やり方だと主張しており、業界に波紋を投げかけている。(し)