年間で1番食べ物が美味しく感じる秋、フランス人にとっても暴飲暴食が多くなる危険な季節がやってきた! だがこの美食の秋を堪能するために、この時期は彼らも普段以上にダイエットに気をつかうようだ。
日本には、ダイエット食品はもちろんのこと、リンゴやバナナの果物ダイエットから、痩身エステや機械でのダイエットなど数えきれない程の種類があり、ダイエット方法もさまざま。フランスは、機械にたよらず、カラダによい物を食べてエクササイズをすることで自分の体をうまくコントロールしてダイエットをする人が多いようだ。
例えば、スーパーなどでは年々ダイエット食品のコーナーが拡大し、最近では、彼らにとって欠かせないチーズやヨーグルトなどの乳製品は脂肪分ゼロやノンシュガーと明記された食品などの消費が増加している。また肥満が深刻化している社会事情と「日本食は健康によくて太らない」という評判も手伝い、今や日本食は彼らの間で大ブレイク。特にお寿司の味を知らないフランス人はほとんどいない。また朝はアメリカ人のようにシリアルを食べるとか、例えば肉食は週に2回、たくさん食べた日の翌朝は飲み物だけなど、ダイエットの期間をきめて短期集中型で行わず、日常の習慣の一つとしてとらえているようだ。
先日、上海で働くフランス人たちが中華料理を毎日食べると健康によくないからと、日本居酒屋に通ってヘルシーダイエット生活を送っていると言っていたし、カナダ留学していたフランス人高校生も、地元料理で太らないように毎日お寿司を食べていたの…と話してくれた。美意識が高く、美しくなるための心意気が食欲とともに備わっている彼らにとっては、どうやら、日本食がダイエットにつながると思っているようだ! (有)
イラスト:Postics