ウィンクは軽いあいさつ…赤くなってはいけない。

 ウィンクはフランス語では “un clin d’œil” というが、フランス人は軽いあいさつがわりにウィンクを使ったりする。会社ですれ違った同僚に「Bonjour!」とあいさつすると、向こうから「Bonjour!」と共にウィンクが来たりする。ちょっと距離が遠かったりするとウィンクだけを「バチッ」と音がしそうなほどに、しっかりウィンクしてくれる人もいる。立ち話をした後の別れ際に「じゃぁまたね…」という感じでウィンクするのは日常のヒトコマといえるだろう。そういえば、何か軽い失敗をした時など肩をすくめながらウィンクでその場を逃れようとする人もいる。
 このウィンク、日本にはない習慣の一つだから、フランスに来たてのころは、あいさつがわりのウィンクを、気があるのかなと勘違いしそうになったこともしばしば。別に深い意味があるわけではないウィンクでも、相手にやさしい印象を与えるためにするものなのだから、興味がわかない人や嫌いな人にはしないものだ。フランス人は小さい時からまばたきをするならウィンクをした方がいいと教えられるそうだ! それはまばたきの回数を減らすことで第一印象がアップするからで、これはアメリカのブッシュ前大統領も実行していた例なのだとか。これだと、まばたきの多い人はウィンクのしっぱなしということになりかねない。
 この間、日本人、フランス人、イギリス人が集まってウィンクキラーゲームをした。みんなで輪になり、誰が誰に向けてウィンクをしたかを見抜くゲームだ。悲しいかな私たち日本人は目が小さいので、一所懸命ウィンクをしても誰も気がついてくれなかったのだ!だがフランス人の目が大きい、きれいな女性にウインクされた日本人男性は、それをまともにうけてしまってテレ笑い。イギリス人までもテレていた。ゲームに負けても「ウィンクされて、あ?うれしぃ?」って気分で結局ゲームにならなかったのだ。(有)