おそらくパリでは唯一の、パステラリアというポルトガル風のカフェを併設したお菓子屋さん。この店で買うものといったら、まずはポルトガルの伝統菓子、Pastel de Nata (1.3€)というカスタードクリームの入った小さなタルトだろう。エッグタルトの元祖といわれているポルトガルを代表する伝統菓子で、表面が焦げ目がつくくらいに焼かれ、シナモンの香りとパリッとしたパイ生地がポイント。くせになるおいしさだ。ドーナツにカスタードクリームを詰めた、まるでトロペズィエンヌのようなBolas de Belem(2.2€)も、見かけほど甘くはなく食べやすい。他にも、ロールケーキや、コルネットなど、なんだか懐かしい感じのする、卵たっぷりの素朴なお菓子が並び、一つ一つ試したくなる。
さらに、前菜やおつまみにもなりそうな干しダラのコロッケ(1€)なども売られている。肉やエビ入りもあるが、干しダラが、ちょうどブランダードを小さくまとめて揚げたような感じで断然おいしい。
残念ながら8月は1カ月まるまる夏休みなので、9月以降に再び訪れたい。(里)
Pastelaria Belem
Adresse : 47 rue Boursault, 75017 Paris , FranceTEL : 01.4522.3895
アクセス : M° Rome
火~日 8h-20h。 8月と月休。