〈顔をおおうスカーフ〉禁止法案を政府は国民議会に近々提出するが、同法案に対し、行政・立法に関する最高の諮問機関、国務院Conseil d’Etatは、立法上に無理があるとする否定的な判断を下した。
「政府は、この判断を無視することができたとしても、立法上、憲法上からみての国務院の判断は極めて明解だ。この法案は、人権に関するフランスの原則と、そして尊重すべきヨーロッパの原則と矛盾したものだ、と明言しているのだ。そして法律専門家は一人として国務院が間違っているとは言っていない。なぜ政府が法律的に問題のあるこの法案を通すことに固執するのか、私には皆目わからない」
与党UMPのフランソワ・グラール国民議会議員。