Rue du Bac駅界隈(7区)

ファッション誌に出てきそうな〈パリの街角〉には、
好奇心をくすぐるスポットがいっぱい。

 リュ・デュ・バック駅(12号線)の駅名にあるBacとは、平底船のこと。チュイルリー城建設用に石切場から切り出した石を運ぶため、セーヌ川を平底船で往復したことが通り名の起源となっているそうだ。
 そのバック通りには、動物のはく製専門店Deyrolleがある。はく製や標本は2階で、地上階やショーウインドウには、ガーデニング用品が並ぶので、店の前を通るだけではそれとは気づかないが、ここは知る人ぞ知る玉手箱のような店だ。まずは2階へ上がって、後から2階へ上がってくるお客さんの反応を見るのも楽しい。みんな「ホウ」とか、「ワオ」などと驚嘆の声をもらし、目を輝かす。はく製を買う人はさすがに少ないと思うが、書籍や理科室にありそうなポスターなど、面白い買い物ができるので一見の価値は大ありだ。
 界隈は、老舗ブティックが多く、我々が思い描くファッション誌から抜き出たような、小粋な、絵になる〈パリの街角〉が広がるので、そぞろ歩きをするのも楽しい。もちろん、老舗の食品店なども多いから、同時にちょっぴりグルメなお買い物もできてしまうのも嬉しいもの。


Maison de verre   1930年建築。

 ガラスの家Maison de verreと呼ばれる建築が、サン・ギヨーム通り31番地にあると聞いて出かけてみたが、エリートが集まるパリ政治学院Science Poのすぐ隣に位置する扉は固く閉じたまんま。せっかく来たのになと思っていると、運よく扉が開いて、中から人が。中の様子を窺っていると、「ガラスの家を見に来たの? どうぞ」と入れてくれた。通りからは決して想像できない、こうした風景があるから、パリ散策は面白い。(里)

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Deyrolle


ウリ坊885€、子ヤギ750€。
シロクマ45 000€。

 

Les Ministères


商店の多くには業種を示す昔ながらの看板が。