La Pharmacie — 落ち着いた店内、 丁寧な料理、ナチュラルワイン。

 名前どおり薬屋を改造したワインバーで、そのまま残してある大きいショーウインドーから入ってくる光が美しい。それに、昼はアントレ+メインまたはメイン+デザートで12.9€のコースがあるのだ。   
 ボクは、やはりそのコース。きょうはアントレが野菜のスープかクルジェットのキッシュのどちらか、メインはチキンのプロヴァンス風煮込みと、あまり選択の幅はないけれど、この値段でこれだけの料理! といつも感心してしまう。アントレは野菜のスープにした。友人はアラカルトで、アントレにCrème Dubarryと呼ばれるカリフラワーのクリームスープ(6€)、メインに(ハツカネズミに形が似ているから)sourisと呼ばれる子羊のもも肉の先端部分のタジン風(17€)。ワインはナチュラルワインを中心によく揃っているが、ボクらが決まってとるのは、Cuvée des Galetsというバランスのよいコット・デュ・ローヌ(1本20€)。ところが運悪くストックが切れているということなので、ミネルヴォワ(23€)をとった。いくつかのワインは1/4ピシェや1/2ピシェで頼むこともできる。
 ボクがとった野菜スープは、ニンジンを中心にさまざまな野菜が混ざり合って柔らかく甘い味、少量のレモンがアクセントになっている。カリフラワーのクリームスープは、フランス人がいやがるカリフラワー臭さがなく、薄味でいながら濃縮。
 メインのチキンは、緑や赤のピーマン、ニンジン、セロリ、タマネギなどと一緒に丁寧に煮込まれている。付け合わせはグラタン・ドーフィノワだったが、好みとしてはジャガイモがもう少しほくほくしていてほしかったな。ハツカネズミの方はフォークで突っつくと肉が骨から自然に離れてしまいそうな焼き具合。そしてスパイシーなソースで食べるブルグール(小麦の粗挽きを蒸したもの)がおいしかった。
 肝心のワインだが、このミネルヴォワもナイスチョイスといえる。カシスやプルーンの風味がするまろやかな赤で、思わず会話も弾んでくるだろう。(真)
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