国立ダンスセンターが後押しするダンスと映画の密接な関係。

●CDDのモニク・バルバルーさん
 リュミエールが活躍した映画の創成期から、ダンスはスクリーン上で刹那(せつな)の花を咲かせてきた。現在、ダンスの殿堂CND(国立ダンスセンター)では、ダンスと映画の密接な関係を再確認する企画が目白押し。CNDの総合ディレクター、モニク・バルバルーさんに案内してもらおう。
 「CNDはパンタン市に拠点を置く文化省管轄の公的機関。ダンス公演やプロ育成の研修用に使用される11のスタジオ、欧州最大規模のメディアテークを備えています。私自身がCNC(国立映画センター)出身ということもあり、ダンスを映像の世界により開いていくことを大事な使命と捉えています。例えば毎月第一、第三水曜の16h30からは「Merveilleux  (素晴らしい)」をテーマに無料の映画上映会を開催中。『メリーポピンズ』、『バンドワゴン』といった必見の名作を数多くセレクション。同時にシネマテークや映画館Ciné104などと提携し、各地でダンス映画の上映会も実施中です」
 「でもやっぱり生のダンスが一番ですって?  もちろんライブは素晴らしい。しかし公演を見逃した人は後から映像で追体験できますし、本物を見た後の2番目の体験として生きることも。 ネット上でも(www.numeridanse.tv/)CNDが協力するダンスが視聴でき便利。故人のダンスだって映像の力でよみがえります。例えば、70年代に渡仏し45歳で早世した日本人舞踏家矢野英征に関する上映会が、3月9日に美術館ジュ・ド・ポムであります。CNDは矢野氏についての書籍も刊行しました」
 「そもそも映画とダンスは相互に影響を与え合っています。2月末にCNDで公演があるハンガリー人ダンサー、パル・フレナックは映画に多大な影響を受けている一人。彼の作品『In Time』はデヴィッド・リンチの映画『マルホランド・ドライブ』の世界観を踏襲しており興味深いですよ」(聞き手:瑞)

Centre national de la danse:
1 rue Victor-Hugo 93507 Pantin
M°Hoche駅下車徒歩5分。
http://www.cnd.fr/