TSFは10年前の1999年に立ち上げられた。
設立10周年を迎えたラジオ局TSF。TSFとは、 Télégraphie Sans Fil(無線通信)の頭文字から来ている。共産党に属していた無線通信を、ポストパンク、レゲエを得意とするRadio Novaのジャン=フランソワ・ビゾとジャズ好きのジャーナリスト、フランク・テノが買い取り、1999年に立ち上げられた。特に、テノは50年代からEurope 1局にて「Pour ceux qui aiment le Jazz」というフランスで初めてのジャズ番組、さらにはジャズ専門誌を生み出し、ジャズクラブのブッキングも行うなど様々な形でジャズと関わってきた。
当初からRadio Novaとスタジオをシェアしたことが、結果的に、そこを行き交う人々の互いの音楽情報交換に大いに役立っている。
発足当初と比べて広告の多いプログラムに対し賛否両論があるものの、フランス唯一のJazz専門局として、現在イル・ド・フランスを始め、マルセイユ、ニース、アミアンまでをカバーし、人気を保っている。