Charlotte (44)/Rade (36) 派手なケンカは毎日だが、3分のスピード。

 「そもそもバトー・ムーシュは第二次大戦中、レジスタンスの活動家だった父が古い船を手に入れたのがきっかけなの」とシャルロットさん。1949年、水上バスとして運営を始めたが、徐々に観光事業へと発展する。父親の仕事を継ぐのは幼少からの夢?「まさか!  6年前まで、隣人はイノシシ、町の中心まで40km、カルカッソンヌの森で暮らしていたのよ。静かに絵を描いていたわ」と答える。二人をパリに引き寄せたのは、ほかならぬシャルロットさんの父親だ。

 出会いは11年前。その前年に、モンテネグロからやってきたラデさんは、モンペリエでコスメ商品を輸出し始めたばかり。ある日、通りがかりの画廊で、裸男の絵を前に釘付けになってしまう。そして衝動買い。男性画家が描いたものと思い込んでいた『L’Orgueil du Coupable(罪ある男の自尊心)』。やってきたシャルロットさんを見て、全身に電撃が走った。やがて結婚。そんな二人を誰よりも祝福したのは、彼女の父だ。電話では、娘そっちのけで「〈弟〉に代わってくれ」というほどの婿びいき。ラデさんを実の息子のように可愛がった。6年前、二人目の子供が生まれる直前、二人はパリに移住。その矢先、父が他界しバトー・ムーシュの冒険がスタートした。
 朝から晩まで、職場も家も同じ生活だ。派手なケンカは毎日だが3分のスピード。「最後に笑いで終わればいいのさ」と大らかなラデさん。ゆで卵を1時間半もゆで、彼女に叱りとばされるが、整理整頓がてんでダメなシャルロットさんとはいい勝負。性格、習慣、文化の違いも仲良しの秘訣。根底には、揺るぎない信頼感がある。(咲)

 

 

これから相手に期待したいことは?
「私たちの冒険をこれからも永遠に続けたいわ」(シ)
「お願いだから、もっと従順になってくれ~」(ラ)

前回のバカンスは? 
「カルカッソンヌの母の家へ1週間、フィレンツェへ1週間」(シ)

夢のバカンスは?
「バカンスなんて大っ嫌い。だって好みが正反対!」(シ)
「僕は何もしない甘美を楽しむ方。彼女は根っからの行動派。四六時中歩きまわるからヘトヘトで悲鳴を上げちゃうよ」(ラ)

最近、二人で出かけたイベントは?
「なし。出かける時くらいは別行動がいいわ」(シ)
「僕は男の仲間と、彼女は女友だちと騒ぐんだ」(ラ)

お気に入りのレストランは?
Soun(192 av. Victor Hugo 16e  01.4504.0431)
「いつも昼は船内でこってりしたフランス料理ばかり。食事に行く時は、あっさりした中華が好きよ。ここのカモの照り焼きは抜群の味よ」(シ)

カップルとしての満足度を5つ星でいうと?
★★★★★「毎朝シャワーを浴びるし清潔。心地よくてエレガントだからよ」(シ)
★★★★★「性格は3、サービスと料理の腕前は4。でもこころ根はすごく温かいから総合点を5にしよう」(ラ)

 

 


バトー・ムーシュの生みの親で、シャルロットさんの父ジャンさん。