さらさらのブロンドヘアと長い手足の正統派美女クレマンスさん、派手なジェスチャーと下品なギャグがお得意のお笑い系セドリックさん。ナイトクラブやプライベートなイベントを盛り上げる、DJユニット〈la Belle et la Bête〉だ。3年前、クラブで知り合い、意気投合。コミュニケーション科の学生だったクレマンスさんは、ある晩、ゴシップ欄のコメンテーター、セドリックさんの自宅に行って仰天した。タバコの吸殻、雑誌や洋服が散乱し、絵に描いたようなむさくるしい、男の一人住まい。しかし「裏表のない気取らない性格が見えたの」とクレマンスさん。幼なじみとシェアするアパートから、すぐに引っ越してきた。その後、彼の紹介でエマニュエル・ウンガロの広報アシスタントをするようになって、大学を中退。それを機に、二人用のアパートに移ろうと提案したが、返事はNO。「好きな子でも財布の中身まで分け合いたくない」というのがセドリックさんの本音だった。ステディな関係になれば同棲が自然にみえたフランスでも、この傾向は年々広まっている。 ところでシャンゼリゼに近い彼のワンルームには、トイレ以外には、一人になるスペースがない。コンロもない。ファーストフードに頼る日々。2年後、ついにキレてしまった彼女を前に、セドリックさんは決断した。11区に寝室、居間、台所つきの部屋を一緒に借りる。それを機に婚約もした。「とはいっても二人の約束ごとに過ぎないんだ」。結婚の意志はない。婚約者でいるだけ、それはそれでロマンチックな気もする。二人の共通点をたずねてみた。「嫉妬(しっと)深いのよ。パソコンや携帯メールまでチェックしあうんだから!」。いやはや、息が詰まりそうだが…。一年前から二人でDJ活動を始め、今ではパリや地方のほか、ロンドンやベルリンにも出かけるほどの売れっ子に。でもクレマンスさんは、今迷っている。「ウンガロの契約期間が切れたし、もう一度、大学に戻ろうかと悩んでいるの」。セドリックさんは猛反対しているが…。(咲) これから相手に期待したいことは? 「必要だと思う時は、そばにいてね!」(ク) 「もっとアムールを! 充実したセックスライフを!(セ) 前回のバカンスは? 夢のバカンスは? 最近二人で観た映画は? お気に入りのクラブは? カップルとしての満足度を5つ星でいうと? |
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