アングレーム国際BDフェスティバル!!

ウィンシュルス展
 インディーズ出版社レ・ルキャン・マルトーを語る時に切っても切れない作家がウィンシュルスだ。『ムッシュー・フェライユ』を描いた作家で、フェライユマガジンの編集長も務める彼は、BD界ではアナーキー的存在。ブラックユーモアたっぷりでダークな作品が多く、今回の個展も自分自身の墓を展示している。ついでに彼の相方シゾーの墓場もだ。墓碑の裏には、「神も主もいらない、おんなさえあればいい…」なんとも彼らしいフレーズだ。今回ノミネートされている作品『ピノキオ』の原画も展示されている。注目するのは彼が撮った映画『ヴィルモール81』が上映されていること。ゾンビ映画で彼のBD作品から伺える内容。B級映画ファンなら喜ぶはずだ。

フォーヴ・ドールは誰の手に!

 フェスティバルの大目玉といえば授賞式だろう。フェスティバル最終日に発表されるフォーヴ・ドール(金のフォーヴ)は誰もがつかみ取りたい栄光! 授賞式はカンヌ映画祭のような華やかさはないが、アットホームな雰囲気に包まれている。まずはケース・デパルニュが主催するパトリモワーヌ賞には水木しげるの『総員玉砕せよ!』、新人賞にバスティアン・ヴィネの『ル・グ・デュ・クロール』、アングレーム賞にエミール・ブラボーの『スピルー』、ブラッチの『ル・プティ・クリスチャン2』など。フナックと国鉄SNCFが企画するパブリック賞にガリーの『モン・グラ・ア・モワ』が受賞。そして今年のフォーヴ・ドールはウィンシュルスの『ピノキオ』が受賞した。ウィンシュルスのようなインディーズが出版している作品の受賞はとてもめずらしい。彼のような作家が大賞を取ったことに会場は騒然となった。インディーズから出版するマンガ家にとっても励みとなることだろう。ぜひ本屋で見かけたら彼の『ピノキオ』を見て欲しい。ブラックユーモアたっぷりのファンタジーといったところか。そして最後に来年の審査員長はブラッチが任命され、4日間のBDフェスティバルは幕を閉じたのである…。

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