ジャン・ギドニは、近年太り過ぎで一時期に比べて人気が下降気味だが新アルバム『Etranges 師rangersプレヴェ−ル集』を聴いてひと安心。未発表曲を含む全13篇の詩を、とりわけ『血のシャンソン』などにみられる話し言葉に重点をおく粋な言い回しで、パリの街角でさりげなく話される庶民の口調によるポエジ−を、明るさと残酷さを持ってみごとに表現。プレヴェール特有の、過剰とも思えるあまりにも突飛なシュールな世界と庶民的なエスプリの結合を、このアルバムで成功させている。『子供狩り』では怪女ジュリエットとデュオ。また、ギドニの妖しいステージも見逃せない。彼には男性にはまれなある種のフェロモンを持ち合わせているからだ。(南)
5、6日/20h。20€(Fnac)。
Théâtre de la Reine Blanche :
2 bis passage Ruelle 18e 01.4005.0696