「これほどの暴力は今までなかったことだ。(…)住宅を要求してデモをしている人たちと対話すべきなのに、警棒で殴りかかるとは!」
1月6日、首相官邸に向かっていた〈DAL =Droit au logement〉主催のデモに機動隊が警棒を振るい、5人が軽傷を負った。その翌日、ジャン=バチスト・エロー〈DAL〉代表の怒りの声。
6万4000人
11月は失業者が6万4000人増えて、1993年3月の5万4000人増という記録を更新した。これで7カ月連続で失業者が増加したことになり、全国雇用局ANPEに登録している失業者総数は206万8500人に達し、サルコジ氏が大統領に就任した2007年4月当時の201万1300人を大幅に上回った。
1147台
大みそかから元旦にかけて大都市や大都市郊外で、若者たちが多数の自動車に放火することが恒例行事のようになっているが、2009年元旦にかけて、今年は1147台の自動車が炎上。昨年に比べて30%増。県別ではパリ郊外のサンドニ県がトップで130台。ここ数年は放火が減っていただけに、放火された車には4000€まで保険金を出すというサルコジ大統領の大衆受け施策に便乗した、意識的な放火が増えた、とする声もある。
220万人
最近発表された国立統計経済研究所の調査によるとパリ市の人口は220万人を超えた。1999年の調査より7万6000人増。1990年から1998年にかけては毎年パリ市民1万8700人が亡くなっていたが、1999年から2005年にかけては1万5700人に減ったこと、出産数が毎年3万500から3万1700に増えたことが主な原因だ。人口が一番多い区は15区で23万5300人。一番少ない区は1区で1万7889人。4区と16区だけは人口が減ったが、他の区は人口増で、特に19区は1万4873人増。