出会いから6年後に結婚。だが「将来、彼女は僕と田舎に住んでくれないな」と確信したブリュノさんは、32歳で大学に再入学し建築を学んだ。幼いころからパリに憧れるレナータさんのためにフランス語も習得。一方、弁護士としてのキャリアをスタートさせた彼女は、2年の期限つきでEDF(フランス電力)のパリ駐在のポストを見つける。うまいことにブリュノさんも建築家ポルザンパルクの事務所で研修することになった。順風満帆な道のりに見えるが…。「そうでもないのよ。契約期間が終わるころ、滞在許可証の問題が出てきたの。そこで私たちは3世代前にイタリアとポルトガルに祖先がいたことを思い出し、すぐに二重国籍の手続きをとったわ」。その間、「パリに長く住むんだったら、高い家賃を払い続けるなんてバカらしい」と、素早く16区にアパートを購入。 4月には結婚11年目にして、初の赤ちゃんが誕生。今までレナータさんのキャリアを優先して後回しにしていた子供だが、ブリュノさんはこう語る。「12年前、リオのカトリック教会で誓い合った日から、僕の望みは家族をつくることだった。娘の誕生は、僕たちの中に欠けていたものを、完全に満たしてくれたんだよ」と、満面の笑みを浮かべる。さてレナータさんは出産3カ月後、子供の世話と家事の一切を子守りに任せて職場復帰。今後の予定は?「パリもいいけど天候がちょっとね。次はカリフォルニアに住んでみたいわ」(咲)
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これから相手に期待したいことは? 「彼女の思うがままに生きてくれたらいい」(ブ) 「もうちょっとてきぱきと、時にはイニシアティブをとってもらいたいのよ」(レ)
お気に入りのレストランは? カップルとしての満足度を5つ星でいうと? |