今秋の最大の話題は、3カ所で同時に開催されているピカソ展だ。
〈Picasso et les maîtres〉は、青年時代の模写に始まり、絵画の巨匠たちがピカソに与えた影響を、自画像、裸婦、静物などテーマ別に探る。210点。(10月8日~2月2日。火休。グランパレ)
〈Picasso/Delacroix〉は、ピカソによる、ドラクロワの「アルジェの女たち」のバリエーション20点。(10月9日~2月2日。火休。ルーヴル美術館)
〈Picasso/Manet Le déjeuner sur l’herbe〉は、マネの「草の上の昼食」をもとに、ピカソが制作したデッサンや版画
40点。(10月8日~2月1日。月休。オルセー美術館)
●César (1921-1998)
没後10年、彫刻家セザールの作品の中から、友人でもあった建築家ジャン・ヌーヴェルがセレクト。
10/26迄(月休)。
カルチエ財団現代美術館 : 261 bd Raspail 14e
●Henri Cartier-Bresson/Walker Evans
Photographier l’Am屍ique 1929-1947
友情で結ばれた二人の写真家の、アメリカをテーマにした作品96点。視点が近似していて、双子の作品展のよう。
12/21迄(月休)。
Fondation HCB 2 : impasse Lebouis 14e
●André-Pierre Arnal
“Les années Supports/Surface”
「シュポール/シュルファス」グループに加わっていたフランス人現代作家。布を折って色を乗せた、板締め絞りのような作品。単純な幾何学模様が美しい。10/18迄(月休)。
Galerie Brimaud 4 rue de Thorigny 3e
●Bernard Saby (1925-1975)
生物、中国語、音楽など、多方面に才能を発揮した孤高の画家の回顧展。マンディアルグ、アンリ・ミショー、ミシェル・ビュトールなどの作家に支持された。10/3~31迄(月休)。
Galerie Les yeux fertiles : 27 rue de Seine 6e