ケヴィン君の店の極上マッシュポテトの秘けつはな~に? ケヴィン君の店のマッシュポテトは、こってりまろやか、豊かな風味で、文句なしにうまい。その秘けつを取材に…。正午ちょっと過ぎに着いたら、ケヴィン君は得意のマッシュにアタックしている。使っているのは、やっぱりボクと同じくマッシャー。ミキサーでやると余計な粘りが出てしまうんだよね。
「昼と夜で、2回に分けて作るんだけれど、一日8キロから10キロのジャガイモを使う。これには5キロのジャガイモが入っている。〈アグリア Agria〉という品種を使っている。季節、品種によってジャガイモの水分が違うので、それに合わせた量の牛乳を加えながら、マッシャーできめ細かになるようにマッシュしていく。それから5キロなら約1キロ200グラムの無塩バターを混ぜ入れるんだけれど、バターはマッシュポテトの味の決め手なので、一級品を使いたいな。あとは塩、コショウで味を調え、ナツメグをたっぷりおろし入れるだけだ」。このおいしいマッシュポテトが、ほとんど毎日のようにさまざまな料理の付け合わせとして出てくるので、自家製マッシュポテトの真髄を味わいたい人は一度出かけてみたい。(真)
Autour d’un verre : 21 rue de Trévise 9e 01.4824.4374
M。Grands Boulevards 日休
アンドゥイエットと
マッシュポテト。
★PATATI-PATATA
ベイクドポテトの店。専用オーブンで皮ごと焼いた大ぶりのジャガイモを半分に切り、身をほぐしたところに好きな具を入れて食べる。サヴォア風(チーズ)、インド風カレーチキン、南仏風、ボローニャ風と、毎日食べても2週間は違った味が楽しめる。5€~6.5€。51 rue de Lappe 11e 01.4805.9490
おすすめジャガイモの本
●Joël Robuchon : Le Meilleur et le plus simple de la pomme de terre
タイトルがすべてを語っている。「一番素晴らしく、いちばん簡単なジャガイモ」のレシピを、名シェフ、ロビュションが愛情を込めて書いている名著。スープ、サラダ、付け合わせ…ジャガイモの定番といえる料理から、手の込んだ一品までを網羅。ジャガイモの歴史も、今回の特集で大いに参考にさせてもらいました。メルシ。
Livre de poche 6.5€
●Patates
アーモンド入り芽キャベツ添えジャガイモのソテー、ココナツミルク風味のマッシュポテト、ジャガイモのラザニアといった、新しい味をさぐる目先の変わったレシピたちが、美しいカラー写真添えて並んでいる。2冊目のジャガイモの本としておすすめ。
Hachettte 6.95€