ケヴィン君が「マコトはシラー種のブドウから造られるワインが好きだからこれはどうかな?」と言いながら〈Le Raisin et
l’ange〉をカラフに注いでくれた。アルデッシュ地方でジル・アゾーニが造っている赤で、90%以上がシラー種、あとはメルロー種5%くらいの割合だ
という。
グラスに注ぐと、濃い紅色、漉していないので濁っているから、グラスの向こうが透けて見えない。口に含むと、まず、シラー種特有のコ
ショウ風味が口内を覆い、男性的なたくましいワインかな、という気がする。ところがカラフに入れてからしばらくたつと、これもナチュラルワインならではの
特徴だが、ワインがどんどん花開いて、香りがふくよかになり、フランボワーズを思わせる果実風味がコショウ風味とみごとなバランスになる!
子牛のローストなどに合いそうだ。(真)