Aux Zingots–広々とした空間が気持ちいいし、ワインも料理もなかなか。

 620号で紹介したQuedubonで、東駅界隈に兄弟のような店があると教わり、さっそく友人と出かけた。店構えは大したことないな、と思いつつ中に入ったら、その広さ、天井の高さにびっくり!  入り口近くに、生ハムやソーシソン類と、それを薄く切るハム切り器が置いてあるのはQuedubonと同じスタイルだ。
 〈本日のおすすめ〉黒板には、前菜、メイン、デザートが2品ずつ並び。メインに前菜かデザートで13e、フルコースは16€だ。ボクはアラカルトにし、アントレには、生ハム、ソーシソンの盛り合わせ(8€)、メインに子牛のブランケット(13€)。友人は13€のコースを選び、アントレにサケのマリネ、メインに子羊のロースト。まずカタルーニャ産の緻密で深い味わいの白をグラスでとって乾杯(3.5€)。
 さてアントレが登場。ボクの方はというと、ソーシソンはQuedubonに負けない素晴らしさだったが、生ハムは、切り方が厚くて固かったのが残念だ。熟成期間も短いようで味わいにも欠けていたが、エスプレット産の唐辛子風味がきいたソースで和えたサラダがたっぷり付いている。友人のサケのマリネは薄味だから、好みでオリーブ油やコショウを振りかけて味わうことができる。ワインを、1/2 ピシェで13€の、ルシヨン地方の赤に切り替える。
 メインのブランケットは、肉が柔らかいし煮汁もあっさり味でくどくないし、付け合わせのライスがびっくりするくらいにおいしく炊きあがっていた。友人の子羊は、形が似ているのでsouris(ハツカネズミ)と呼ばれるひざの肉のロースト。付け合わせはポレンタ。その大きさに食いしん坊の友人はうれしい悲鳴を上げ、「焼き加減もなかなか」と、どんどんかじりついていったけれど、やはり残してしまった。でも隣のテーブルのカップルはどちらもきれいに平らげていて、日本人とフランス人の肉への執着ぶりの違いに、あらためて気づかされた。(真)
12 rue de la Fidélité 10e  01.4740.1934  M。 Gare de l’Est  
月~金10h-24h。土昼・日休。