Chez Rolande– マグロの中トロの揚げ物に思わず「うまい!」

 10区の区役所脇、車の通らない小路にいくつかテーブルが並んでいる。そこは、ユダヤの惣菜屋さんの前。「お昼ごはんなら店の中で選んでください」とご主人のリシャールさん。さまざまな揚げ物、ハムやソーシソンの類、新鮮な野菜たち、それに本日の料理は、肉だんご、牛のレバーの煮込み、ナスのファルシ、サケの切り身に「あっ、マグロの中トロの切り身(15€)! これを焼いてください」。「揚げるのですが?」。「結構で~す」。一人前しかなかったので、ボクは涙をのんでレバーの煮込み(8€)。付け合わせには、ごはんとグリーンピースを選んだ。頼めばミックスサラダも添えてくれる。
 お通しとして出てきた各種オリーブや緑の唐辛子をかじりながら、まろやかな極上のボルドーワイン(1本11€)を飲んでいると、車の音も急に遠のいて、パリにいることを忘れてしまう…とうっとりしていたら、出てきた、マグロとレバー。急に現実に引き戻され「半分っこしようね!!!」
 クミンのきいたトマトソースで煮込まれたレバーは、しこしことした歯ざわりでシンプルながらうまい。ごはんもよく炊けている。マグロを食べている友人の目が細くなる。2センチ以上の厚さがあるから、火を通してあってもしっとりとしたおいしさ。「マグロは刺身がいちばん」などとばかりいっていられなくなってくる。「先週は、ノルマンディーで買ってきた大トロに近いところだったんですよ。ふつうのフランス人はそんなマグロのおいしさを知らない。火、水、金と、週に2、3回はマグロを用意しています」と女主人。「来週も来ます!」(真)

2 passage du Marché 10e 01.4239.1410
M。 Chateau d’eau 20hまで営業だが、マグロを味わいたい人は昼ごはん時に出かけよう。土休。