Rambouillet
ワシの羽が頭にふれた!
パリ近郊で気軽に日帰りで楽しめる場所はどこかと迷うと、子供たちに聞くことにしている。というのも、水曜日や学校休暇ごとにCentre de Loisirsのバスでいろいろな場所に連れていってもらっているからだ。〈Espace Rambouillet〉も、10歳の息子おすすめの場所。降ったりやんだりと不安定な空模様の中、 〈Espace Rambouillet〉に到着。敷地は「 L’Odyssée Verte」、「シカの森」、「タカの森」、「原生林」に分けられ、全コースを堪能するには軽く4、5時間はかかる。併設のレストランで腹ごしらえした後、行動開始。 まずは「 L’Odyssée Verte」という空中散歩コースへ。高さ4~7メートルのところに設けられたつり橋と展望台より、森に生きる小動物と同じ視点を体感。高所はあまり得意でない私も、つり橋を余裕で渡る子供たちも、足下にひろがる空洞をすっかり忘れ、リスや鳥の気分を味わった。地上に降り「原生林」へ。ガイドさんの「どんどん道をそれて、森の中に迷い込んでみてくださいね」という予想外のアドバイスに従い、道なき道を分け入る。
すると、しめった空気の中にかすかに獣のにおい…足下のぬかるみに新しいひづめの跡を発見!
軽く興奮しつつ足跡をたどると…動物のフン! 声をひそめあたりを見回すと、20メートルほど先でイノシシの家族がこちらをじっと見ている!親イノシシと10秒ほど目が合う。子イノシシ、ウリ坊のまんまるいシルエットが愛らしい。運よく途中から晴れ、木漏れ日を堪能しつつ散歩を続け「タカの森」へ。
お目当ては猛禽類のデモンストレーションだ。Fauconnierと呼ばれるタカ匠が、フクロウや羽を伸ばすと2.8mもあるタカを腕に抱く姿がりりしい(木)。頭上数センチのところを低空飛行するので決して立ち上がらないように、というタカ匠の説明を鼻で笑っていた直後、巨大なワシが私の顔めがけてやってきて、目の前で急上昇した(金)。羽が私の頭にふれた。大迫力だ。途中小雨が雪まじりの大雨に変わり、「シカの森」は残念ながら次回におあずけ。暖かくなったら、また森に生きる動物たちに会いに来てみよう。(貴)
●Espace Rambouillet : Route de Clairefontaine
01.3483.0500 www.onf.fr/espaceramb
開園時間、料金などは季節によってまちまちなので、事前にサイトや電話でチェックすること。
ランブイエの駅から1時間は歩くので、車で出かけましょう。