アダムとイヴ以来、男女は互いに愛し続けてきた。時代の変遷とともに男女間の愛はどのように変化を遂げたのだろうか? そして未来の男女はどのように愛し合っていくのか? 男と女はこれまで寄り添って繁栄を続けてきたし、これからもたぶんそうであるに違いない。そんな様子を時代ごとのシーンで軽妙に綴っていくのがパスカル・バンクー作のこの短い戯曲。ちょっと太めのイヴ役を演ずるイザベル・アンドレアニは、演ずるにつれて美しさと輝きを増す不思議な魅力の持ち主。アダム他男性役を演ずるグザヴィエ・ルメールが演出も。(海)
7月29日まで。水土21h30 。10€-15€。
Essaion : 6 rue Pierre-au-Lard 4e
01.4278.4642
●夏の演劇フェスティバル
今年60歳を祝うアヴィニョン演劇祭だが、フランス人演出家フレデリック・フィスバックが主要演出家として全体のプログラミングに携わっている。7月6日〜27日。詳細はwww.festival-avignon.com。同時期に開催されるアヴィニョン・オフはwww.avignon-off.org。アヴィニョン・オフのパリ版ともいえるフェスティバル〈Nous n’irons pas a Avignon〉は、今年も近郊Vitry-sur-Seineで同期間開催(www.gareautheatre.com)。パリのフェスティバル〈Paris Quartier d’師氏rで面白そうなのは、ベルギーの演劇カンパニーArsenicによる35人乗りのバスの中での35分間のスペクタクル『Derapage, un camion pour la democratie』。このフェスティバルでは、演劇だけではなく音楽、映画、パフォーマンス、ダンス、詩など多様なジャンルの中でスペクタクルが提案されている(www.quartierdete.com)。
地方も各地でフェスティバルが開催されるが、その中でも注目したいのは、大道芸人たちを集めたシャロン・シュル・ソーヌの〈Chalon dans la rue〉(7/18-22。www.chalondanslarue.com)。(海)