6歳になるミラの従姉妹エリザに誕生日プレゼントを送ろうと思い、何が欲しいか電話で聞くと、「”Diddle” か “Pucca”
の小物」という返事だった。早速調べてみると、”Diddle” は水森亜土タッチのおとぼけネズミくん、”Pucca”
は謎の中国系女の子のキャラクターであることが判明。だが正直言って両方ともあまり可愛いとは思えない。日本のキャラクターの洗練さとは雲泥の差、約20
年は遅れをとっている気がした。でもエリザが欲しいならしょうがない。一応 “Diddle” と “Pucca” グッズを買って送った。
その後、ミラもエリザの真似をして、4歳の誕生日に自分も “Diddle” と “Pucca”
グッズが欲しいと訴えてきた。私としては、せっかくミラを生粋のアンパンマンファンに育ててきたので内心面白くない。「これは不細工キャラだよ」と、つい
つい心の狭いことを言ってしまう。
だが最近、動画サイトyou
tubeで「おねがいマイメロディ」という日本のアニメを発見した時のこと。私が子供の時に愛したウサギの〈マイメロディ〉ちゃんが、今どきの子供の趣味
にすり寄る形で、物語も配役も物凄い進化を遂げていて驚いたのだ。マーケティング先攻のキャラ作りに大いに失望。そして急に、不器用で素朴なフランスの不
細工キャラ群が愛おしく感じられたのだった。やっぱりミラには “Diddle” と “Pucca” グッズを買うとしますか。(瑞)