カルナックへ謎の巨石群を見にでかけよう。
現地に着いたら、まずクレープ店へ直行だ。ソーセージやオニオンコンフィの入った〈農家風〉(7€)と、地元のアンドゥイユ入りの〈ゲムネ〉(6.5€)というガレットを注文。飲み物はもちろんシードルだ。ブルターニュで食べるクレープはやっぱ最高。お腹が満足したらさっそく巨石群を見にゆこう。カルナック(Carnac)の巨石群はメネック、ケルマリオ、ケルルスカンの3つ。シーズン中は囲いがあり自由に入れないが、案内所で申し込めばガイドつきで見学(4€)ができる。我々はメネック巨石群を見学することに。あいにくのくもり空だが、ブルターニュらしくてこれもまたオツ。垂直に立てた石が列になって並んでいる様が圧巻だ。巨大な石から徐々に小さくなっているのも不思議な光景。
ガイドさんによれば、これらの遺跡は紀元前4000年前のものと推定される。祭事など時代により異なった使われ方をしたらしいが、なぜこれらが作られたのかは未だに謎だ。興味深いガイドさんの話を聞いているうちに雨が降り出した。真っ昼間だというのにあたりは薄暗く、ますますミステリアス。巨石群を充分堪能した我々は、近場で最もおすすめと案内所で教えてもらったMane-Kerionedのドルメンへ。ほんの辻公園のような小さなものだが、ここの迫力がすごい。光の差し込むテーブル型のドルメンだけでなく、地中にひっそりとたたずむドルメンもあったのだ。中へ入ると真っ暗。ざわっと肌が粟立つ。そうドルメンは埋葬用なんだっけ。石の内側には模様が彫刻されているものもあり、異様な雰囲気が漂う。
じつは海辺のリゾートとしても有名なカルナック。夕食は小さな漁港のそばにある、地元で一番という評判の〈カリプソ〉へ。魚介類の盛り合わせ(33€)とホタテ貝のブロシェット(24€)を頼む。これが美味しいのなんのって白ワインも進む進む。
すっかり満足の我々は、唯一の若者スポット、プチ・ブドンへ。午前0時より前は少々年季の入った若者で独占状態だが、夜が更けるごとに小さなフロアは異常にホットな状態に…。旅先でこんな夜を過ごすのもいいものだ。翌日は天気に恵まれ、サンミッシェル古墳へ。小高い丘は風が気持ちいい。さらにビーチリゾートを満喫して帰路へ。食べて飲んで踊っての充実の不思議旅でありました。(里)&(貴)
Carnac
●パリ・モンパルナス駅からTGVでAurayへ。Quiberon行きのバスで30分。ただし、巨石群は町はずれに点在しているので車が便利。
●観光局
74 av.des Druides B.P.65 56342 Carnac cedex
Tel 02.9752.1352 www.carnac.fr
●巨石群案内所 Maison des Megalithes : site megalithique du Menec Carnac
Tel 02.9752.2981
●ホテル
La Marine ★★
町の中心にあって便利。
4 place de la Chapelle 56340 Carnac
Tel 02.9752.0733 / Fax: 02.9752.1790
S: 39e〜59e / W: 49e〜79e
www.la-marine-carnac.com
●レストラン
La Calypso 大きな暖炉でのシーフードのグリル。
158 le Po
Tel 02.9752.0614
Les Marronniers 本格クレープなら
ここ。 4 place de l’Eglise
Tel 02.9752.2787
Le Petit Bedon 異様に盛り上がる
クラブを併設。
106 av. des Druides Carnac-Plage
Tel 02.9752.1162
●プチトラン
海岸から巨石群まで巡回。
Tel 02.9724.0629
●タクシー
Taxis Radios Carnac
Tel 02.9752.7575/ 02.9752.0506
寝台車に揺られ、フランスが誇るパワースポット、ルルド(Lourdes)に到着。このスペイン国境に近い小さな村で、19世紀半ば、粉ひき小屋の娘ベルナデッタの前に、聖母マリアが現れた。天の啓示でベルナデッタが掘り出した泉は、今も奇跡の水として巡礼者の喉を潤す。まずはその噂の聖水を飲むことに。大聖堂脇に聖水が出る蛇口が連なっている。味は特に変わったところはなく普通だ。皆、容器に水を詰めているの