不・思・議が止まらない

bizarre bizarre
ロダン彫刻の不思議。

修学旅行で上京した時に上野の西洋美術館で見たロダンの「地獄門」の衝撃は、今でも忘れられない。同館で6月まで開催された「ロダンとカリエール展」が、今オルセー美術館に来ている。また、ロダン美術館では「カンボジアの踊り子のデッサン展」と、パリでロダンの特別展が2つも見られる。ロダン・ファンには嬉しい限りだ。
ところが、大感激したロダンの彫刻を体の動かし方という視点で見ると、どこかヘンなのだ。まず、「考える人」の姿勢。考えるポーズとしては不自然だ。右ひじは右ひざの上に乗るのが自然だが、体を捻らせて左ひざの上に乗せている。この姿勢では筋肉の緊張に気をとられて、考えに集中できない。別の作品「瞑想」のポーズも、瞑想どころか苦悶に近い。ロダン美術館を歩くと、こんな例に山ほど出会う。彫刻の横で、同じポーズを真似てみるといい。真似ることが不可能なポーズや、5分と続けられない姿勢がある。
ロダンは、劇的な効果を狙ってわざとこのようなポーズを選んだといわれる。パリ郊外ムドンのロダンの私邸を美術館にした〈ヴィラ・デ・ブリアン〉には、腕や手を、ああでもない、こうでもないと動かした、思考錯誤のあとがうかがえる試作がある。それに対し、デッサンには動きの不自然さがまったくない。モデルを前にして描いたからだ。カンボジアの踊り子の動作は優雅で美しい。
ロダンは自分で体を動かしたことがなかったのではないだろうか。体の感覚が育っていれば、彫刻の重心の置きどころの悪さや、体のどこが緊張するかがわかるはずだ。だが、わかっていたとしても、そんなことは一切無視して、人体を感じるままに動かしたに違いない。「画家や彫刻家は、さまざまな相を一つの形で表現する時、理屈や技巧に訴えない。ただ感じたことを表現するだけだ」と言っているのだから。
ロダンは人体をモノ的に部分に分断して扱っている。近代西洋医学と共通するものがある。(羽)

Auguste Rodin Le Penseur, 1880-1882 / 1904

Heliogravure pour l’ouvrage de Leonce Benite, Rodin, Paris, editions

Albert Levy, 1924, planche XLVII, 42 x 31 cm

Paris, musée d’Orsay, bibliotheque

Photo Patrice Schmidt, Paris, musée d’Orsay

●「ロダンとカリエール」展

オルセー美術館: 10月1日迄。

●「ロダンとカンボジアの踊り子たち、最後の情熱」展

ロダン美術館 9 月17日迄。

● Musee de Rodin de Meudon

“Villa des Brillants” 19 av.Auguste Rodin, Meudon 金土日13h-18h。9月最終週末迄。M。 Mairie d’Issy. バス190番でH冪ital Percy下車歩5分。


探検!愛のひみつ部屋 パリに〈ラブホテル〉を探して。

先日、花の都パリにも〈ラブホテル〉があるという噂を聞いた。なんとその名もHôtel Amour=ホテル・愛。「自称エロティック通」としてこれは見逃せない!と編集部の「自称男前」と共に早速現場に駆けつけてみると、1階にレストランとバーのある一見こぢんまりとしたオシャレなホテル。んん、でもどこからそんな噂が? 実態検証のため、ホテルに侵入してみると…なるほど、コンドーム風クッションやセミヌードのフィギュア、テリー・リチャードソンのきわどい写真など、部屋はもちろん、廊下や階段にまでユニークでエロティックなオブジェがいっぱい。各部屋それぞれに異なったオブジェと内装が施され、「スタイリッシュなエロス」を醸し出している。回転ベッドや全壁ミラーを期待していた取材班は、日本の〈ラブホテル〉にある「卑猥さ」のない、むしろそれ自体をファッションに取り入れて遊んでしまおうという印象さえ受ける、パリのエスプリに完敗(乾杯)!
ちょっと変わったこのホテル、じつは近年話題のバーやレストランを数多く経営するティエリー・コスト、エマニュエル・ドラヴェンヌ、アンドレの3人で始めたホテルなのだそう。今年5月にオープンして以来満員御礼。ソフィア・コッポラなどのセレブもお忍びで泊まりに来ているという。
星なし、格なし、過剰サービスなし。テレビも冷蔵庫もエアコンもないけれど、そこには遊び心たっぷりのエロスがある。愛の国フランスでパリ流「愛の営み」してみませんか。(音)


Hotel Amour
8 rue de Navarin 9e 01.4878.3180
1泊: 90〜150euros


フランス言葉遊び
LA CONTREPETRIE 入門編
コントルペトリをご存知ですか?
日本人にはあまり馴染みがありませんが、フランスでは大衆はもちろん多くの作家や芸術家にも親しまれているユーモアたっぷりの言葉遊びなのです。まずは一緒に遊んでみましょう!
コントルペトリの定義 :
C’est l’art de decaler les sons que deb ite notre bouche.
(発せられる音の順序を入れかえる術)
文中のある音を他の音と入れ変え、前の文と違った意味の文を作ること。この際、綴りの正否は重要でない。
例 : Mouche-toi! 鼻をかみなさい!
→Touche-moi! 私に触って〜!
se souiller les mains
手を汚す
→se mouiller les seins
おっぱいを濡らす
このように、俗語的な言い回しの多いのがこの遊びの特徴。だからこそ大衆にウケてきたのですが、その背景に、権力を嘲笑して憂さ晴らしをするということもあったよう。
また、書かれたものに作者の他意が証拠として残らないから秘密の手紙や暗号などにも利用できる。
さて、これで簡単なルールがわかった方にラブレーの有名な一文を。
femme folle à la messe
ミサにいる狂女
→femme molle à la fesse
だらしない尻の女
どうです? フランス流ユーモアが感じられましたか? さて、入門編はこれで終了。次はクイズに参加してレベルアップを目指そう!(音)
[参考:Jo人 Martin / La Contrepetrie]

クイズde La Contrepétrie!
回答者の中から抽選で1名様にdurex社の新製品
〈バイブリング〉をプレゼント!

出題 : 文中のコントルペトリの定義はどう替えらえるか。(難易度高)
回答はovni@ilyfunet.comまで。住所、氏名と
件名の覧に必ずLa Contrepétrieと記入。
正解は回答者にのみお知らせします。
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