本格的な夏の到来だ。食欲が減退するどころか、ますます増進の編集部のスタッフたちとスカンジナビア料理店へ。ここは北欧版のタパスが食べられるというので定評があるところ。ランチは、メイン+前菜かデザートの2品で13€、3品のフルコースで17€。アラカルトでも、一品が6€~13€ぐらいと割にリーズナブルだ。本日のランチから、レンズ豆のサラダと、魚のディップ、フルーツサラダを、ア・ラ・カルトで、ザリガニのテリーヌ(9.5€)、アドック(スケトウダラの燻製)のラビオル(11€)、サーモンとクリームチーズのベーグル(11€)を注文。感じのいいブロンド美人のスタッフが、笑顔で対応してくれるので、あれこれ相談しながら注文を決めるのが楽しい。
前菜のザリガニのテリーヌは、思った通りの繊細な味。ザリガニの身もたっぷり入っているし、添えられたタラゴンのソースに付けて食べるとさらに爽やかな風味が口の中に広がる。レンズ豆のサラダのほうは、フランス料理の定番だよな~と思いながら、口に入れると、ところがどっこい、アドックの燻製風味が効いていて新鮮。北欧料理には欠かせないレッドオニオンがのっている。
メインは、イカやエビなどのミニ串焼きを魚のディップに付けて食べる。見た目も楽しくいい感じ。付け合わせは平たいインゲンとご飯だ。インドネシアのサテソースを思わせるような濃厚な魚のエキスたっぷりのディップがエキゾチックで面白い。ラビオルは、サフランのクリームの中に浮かんでいて食欲をそそる。中に細かくほぐしたアドックが入っていておいしい。ベーグルも、サーモンとクリームチーズの色合いも美しく、軽めの食事には最適のひと皿かも。
デザートのフルーツサラダは、メロン、スイカなど季節のフルーツに散らした香草がアクセント。さっぱりとした後味が夏向きだ。ちょっと気分を変えたい時にこんな店に出かけてみよう。(月)
Trema
Adresse : 8 rue de Marseille, 75010 Paris , FranceTEL : 01. 4249.2767
土昼・日休