日仏どっちのパスポート?

 二重国籍の娘はパスポートを二つ持っている。では日本に一時帰国する際、日本とフランスのパスポートのどちらを持っていけばよいのか? 答えは、二つとも携帯するべきなのだ。
 先日、娘ミラ用には日本のパスポートだけを持って一時帰国をした。荷物を1グラムでも軽くしたいというケチな心からだ。問題ないと勝手に思っていたが、帰りの便で大変な目に遭ってしまった。乗り換えのモスクワで手続きをしていたところ、「こっちに来い」と別室に連れていかれた。そこでチケットとパスポートの没収。あ然として係員のオバさんに理由を聞いても、にらまれるだけで答えてくれない。ミラは疲れて泣き叫ぶし、出発の時間は迫ってくるしで、絶望的な気分になってくる。そして30分ほどして別の係員が現れ、急にチケットとパスポートを投げるように返してくれた。
 これで一件落着だったのだが、腑に落ちない体験だったので、後日、周りに聞いてみたところ、どうもミラが日本のパスポートと片道のチケットしか持っていなかったのが危ぶまれたようなのだ。フランスのパスポートを持っていれば居住証明になったようだが。その後大使館にも聞いたところ、「基本的に日本での出入国は日本のパスポート、フランスでの出入国はフランスのパスポートを使う」とのことだった。母になってもう随分経つというのに、まだまだ軽卒さが抜けない自分を猛省した。(瑞)

●ヴァンセンヌ動物園
●ヴァンセンヌ動物園
 学年末の7月初め、娘のクラスに付き添ってヴァンセンヌの森にある動物園まで出かけた。Porte Doreeの駅でメトロを降りるのが一番便利という先生の言葉どおり、メトロから入り口まで歩いて10分弱で着く。この動物園はもともと、1931年の植民地博覧会の時に「珍しい動物を一般に公開するため」臨時に設立された。あまりの好評に、国立自然誌博物館とパリ市が共同で15ヘクタールの敷地内に動物園として正式オープンしたのが1934年のこと。当初のモデルはハンブルグ動物園で、檻や金網を排除して動物との親近感を喚起させ、また自然の中にある動物園という印象を重視して設備などは偽の岩の中に隠したのだという。
 キリン、カバなどの大型動物に狼やヒヒなど、全部で21種の鳥類、51種の哺乳類が共存している。ところで2005年ごろから老朽化などの理由で動物園の存続が問題にされていたのをご存知? 結局今年初めのコンペで採用された計画に沿って、動物が生存する環境にもっと近づいた新しい動物園作りが来年初頭から始まり、2008年にぴかぴかになって新開園する予定だそうだ。
 さて、炎天下子供たちはみな顔を真っ赤にしてはしゃいでいる。そういえば、子供が集まるこうした施設には日陰が少ない。売店も少ないので、水は必携、夏は帽子、日焼け止めクリーム、目が弱い子にはサングラスなどを持参していきたい。お弁当を食べながら一息ついた後には午後の部が.残っている。元気そうな子供を見ながら、引率者たちはため息をつく。ふーっ。(海)

Parc zoologique de Paris :
53 av. de Saint-Maurice 12e 01.4475.2010
夏時間中は9h-18hまたは18h30、
冬時間中は9h-17hまたは17h30。
入園は閉園の30分前まで。
入園料5€(4歳未満は無料)。