オムツはいつ卒業?

 ミラが2歳になり日本へ一時帰国した時のこと。母はミラの大きなお尻を見て「まだオムツ?」と顔をしかめる。私は幼稚園入学前、つまり彼女が3歳半になるまで取れればいいと考えていたので母の反応に驚いた。だが焦らせるのも面倒なので、自分のペースを守ることに。
 そういえばベビーカーも、日本人ママの方が早くやめさせるようだ。フランスだとベビーカーに乗った4、5歳位の子とすれ違うことも珍しくない。ミラの場合は自分から歩きたがったので、最近は遠出以外ベビーカーの出番はない。その方が私もうれしい反面、忙しい時は「ベビーカーなら早く着くのに」と意地悪な気持ちもこみ上げる。でもここは我慢。なるべく子供のペースを尊重する心の余裕が大事なのだろう。
 というわけで、都合がいい時のみフランス式
(=赤ちゃん卒業を焦らない)を踏襲する私だが、最近ついに保育園でオムツ卒業に積極的に手を貸すようお達しが出た。しょうがないので重い腰をあげ、家でも訓練開始だ。しかしミラは保育園だと一日中パンツだけでいられるのに、家に帰るとお漏らしをする。昨日も布団の上でご失態。日本なら太陽の光で布団を乾かすが、わが町では景観を乱さぬよう外に向かって布団は干せない。娘のお漏らし布団をポカポカのお日様に向って干すのが楽しみだった自分としては、ちょっと味気ないのだが。(瑞)

植物園内にある自然誌博物館の前に、大きな竜の彫刻…。
●”Dragons”
 5歳の娘が補助輪なしで自転車に乗れるようになってから、お出かけの範囲が広がった。今日は天気もいいので自転車で植物園まで行ってみようよ。
 植物園には立派な桜の木が数本ある。満開のころをねらって散歩するのが我が家の年中行事になっていた。残念ながら、今年はお天気に恵まれず、行くのを渋っているうちに桜の時期を逃してしまった(写真は去年のもの)。桜はないけれど、新しく植えられた花たちがきれいだね、と話していたら、植物園内での自転車は禁止! と監視人に注意され、娘の顔がみるみる曇る。
 自転車を引きながら通りかかった植物園入口にある自然誌博物館の前に、竜の形をしたニキ・ド・サンファルの大きな彫刻があって、子供たちがよじ登って遊んでいる。そうだ、”Dragons”という展覧会、行ってみようよ! 
 展覧会では、竜という空想の動物と人間がどのように関わってきたか、竜とはどういう動物なのか、という歴史と謎を探っていく。竜といえば、中国、アジアをすぐに連想するけれど、ヨーロッパでは古代ギリシャの時代からこの動物は存在していた。Dragonの語源はギリシャ語のdrak冢からで、「凝視するderkomai」という動詞から派生している、という。ふーん、竜のあの射るような目つき自体がドラゴンなのね。〈私のはじめは爬虫類〉、〈私の2番目は空気、火、土、そして水〉、〈私の3番目は奇妙な寄せ集め〉と名づけられた展示の前半が面白い。特に〈奇妙な寄せ集め〉では、竜が様々な動物の体の部分で組み立てられたことがよくわかって興味深い。
 今回は、展示を低く、映像をふんだんに使い、説明文を少なくする代わりにオーディオガイドを貸し出すなど、これまでの展覧会よりもさらに子供たちにわかりやすいように、子供たちが参加できるように、という工夫がされている。「面白かった!」という娘の言葉に、自転車は残念だったけれど展覧会に救われた、とほっとした。(海)

Museum national d’histoire naturelle :
36 rue Geoffroy St-Hilaire 5e www.mnhn.fr
展覧会は11月6日まで(10h-18h、
土は20h迄。火休)。8€/6
(4歳以上)。 

植物園は毎日8h-19h30。入園無料。