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音楽の博物館に出かけてみた。娘もヘッドホンをつけて大得意。 | ||
●Musee de la musique 夏時間に変更されたし、暦の上ではもう春! というのにまだお天気は不安定。水曜日の午後、お日様と雲がかくれんぼする空をにらみながら、ヴィレット公園の端にあるCite de la musique内のMusee de la musiqueが頭に浮かんだ。ここなら帰りにヴィレット公園で遊ぶこともできる。 900にわたる楽器が展示され、イタリアのバロックから19世紀末までの音楽と楽器の歴史がわかるようになっている。入口でぜひヘッドホンを借りましょう。説明に加え、展示されている楽器が奏でる音楽を聞かせてくれる。娘レアも一人前にヘッドホンをつけて大得意、気に入った音や音楽があるとそこでじーっと立ち止まっている。難しい説明でも耳から入れば子供にもなんとなく理解できるらしく、珍しく娘は私に説明を求めてこない。 楽器って美しく複雑な芸術品だなー、と改めて感心する。特に17、18世紀の楽器は装飾が凝っている。優雅なチェンバロの数々、パイプオルガンの元祖、蛇の形をした笛、裏に亀の甲羅が張られたギター、旅行用のミニバイオリンや折りたためる鍵盤楽器。最近笛に興味を示す娘は、クリスタル製のフルート(19世紀)の前で「お姫様のフルートだ!」と歓声を上げる。 会場は広く展示は延々と続く。集中力の続かない小さな子供には少し辛いぞ…と思い始めたところで、ひょうたんの共鳴装置がついた木琴の一種、バラフォンの生演奏が始まった。グループで来ていた子供たちも集まっている。ブルキナファソ出身の演奏者は、この楽器がどれだけ日常生活に欠かせないものかをわかりやすく、おとぎ話風に聞かせてくれる。バラフォンを約30分聴いた後は娘の集中力も限界とみえ、トイレを求め残りの展示室を駆け抜ける。世界中の楽器を集めた最後の展示室を見せてやりたかったのに…まあこの次の機会にまわすことにしよう。(海)
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Cite de la musique : 221 av. Jean-Jaures |
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