3月、トリノで開催された冬季パラリンピックのスターは、〈立位〉のカテゴリーで女子滑降、スーパー大回転で金メダル、回転で銀、大回転で銅をとったソレーヌ・ジャンバケさん。まだ17歳の高校3年生だ。「大チャンピオンのアルベルト・トンバさんから花束をもらって、私がずっと心に抱いていた夢はこれだったんだ、と実感できました」 ジャンバケさんは生まれつき右半身に麻痺があったが、スポーツを通じ他の子供たちと同じように育てようという両親のおかげで、2歳の時にスキー初体験。11歳までは障害のない子供たちに混じって競技会に参加していたが、次第に差別を感じるようになって、身体障害者のカテゴリーへ。そんな彼女を最後まで応援してくれ、昨年ガンのために亡くなった父親に2個の金メダルは捧げられた。 「今心配なのはバカロレア。1学期は各科目の平均が8点(10点以上が必要)だったから。 私もCPEには大反対。このパラリンピックがなかったらもちろんデモに参加していたわ」と語るジャンバケさんは、ふつうの高校生の顔に戻った。(真) |