一歳児、どこに連れていこうか。

 一歳児のお出かけは難しい。アトリエやスペクタクルを楽しむにはまだ小さすぎる。ベビーカーで寝る時間が多い赤ちゃんなら、たとえ本人が主体的に遊べなくとも、ママの気分転換も兼ね、行く先をもっと大胆に選べた気がする。最近パリでは、赤ちゃん連れ歓迎の映画上映会まであるのだから、便利になったものだ。
 となると結局ミラには、公園や温水プールが定番のお出かけとなる。なるべく飽きないように、遠くの公園まで自転車で出かけたりもしてみるが、さすがに冬が来ると室内が恋しい。そこで、ゆっくり子どもと遊べる室内の遊戯施設ludothequeを探すことに。
 するとあろうことか、家から徒歩3分の場所に、12カ月の子どもから登録できる児童館があった。灯台もと暗し。場所はさほど広くないが、滑り台やマットレスの山もあり、良い運動になりそう。狭い我が家にはとても置けない山のような玩具も魅力。ミラはすっかり児童館が気に入り、土曜になると覚えたての歌の題にかけ、「オモチャのチャチャチャ(=児童館)に行く!」と訴えるようになった。(瑞)

●赤ちゃん連れ可能の映画上映は、毎月第1、2土曜11時に開催。場所などは http://rondedesbebes.free.fr/cine.htmで確認。
●Ludotheque de Boulogne-Billancourt : 22 rue de la Belle-Feuille
92100 Boulogne 01.5518.4549 児童館は年会費15e。 

フランスの子供たちのヒーロー、ティトフに会いに行こう。
●Le Monde de Zep
 日本ではまだ翻訳されていないけれど、BD(Bande Dessinee)作家ゼップが1992年に世に送ったティトフTiteufはフランスの子供たちに大人気のキャラクター。Le Jardin d’Acclimatationで開かれている展覧会『ゼップの世界』に娘を連れて行ってみた。
 近くに住む人、車がある人にはいいけれど、子連れにとってブローニュの森はずれにあるこの公園は少し不便。でもFrance 3のアニメですっかりティトフファンとなった娘はメトロの乗り継ぎもなんのその、公園内に駆け込んでいく。ポルトガル、ギリシャ、中国、韓国語など多国語に訳されたティトフの看板に導びかれながら、ついに地面からにょきりと生えるティトフの前髪に迎えられ会場へたどり着く。
 展示内容の中心はもちろんティトフだけれど、他にもゼップが子供のころ夢中で描いた様々なBDの主人公たちや、スーパーヒーローとなったティトフをメビウスやゴシニー、などBD界の巨匠たちが描く、という面白い展示もある。我が娘は、ティトフの制作ビデオが気に入ったようで画面に食いつくように見ている。たしかに、線画から彩色までの間にティトフに命が吹き込まれていくようでおもしろい。展覧会を訪れた子供たちが描いたティトフの似顔絵が壁と床一面を飾っている。やっぱり愛されているんだなー、と実感。ティトフの語彙には良識のある大人が顔をしかめる言葉がたくさんある。”Po croyable !”なんて表現もティトフが流行らせた。思春期にさしかかる彼のまわりは賑やかで、いろんな事件が巻き起こる。乱暴な口はたたくしいたずらばかりするけれど、家族と仲間思いの優しいやつなんだ。この展覧会を見てティトフがますます好きになった。(海)


Jardin d’Acclimatation : M。 Les Sablons
大人も子供も7.7e(入園料込み)。
学校休暇中は毎日10h-18h(月休)、通常は水土日12h30-18h。展覧会は3/31迄。
アトリエなど詳細は01.4067.9082
http://www.jardindacclimatation.fr/