Zephyr– ベルヴィルの丘の上できちんとしたフランス料理。

 ベルヴィルでお昼ごはんというと、中華街のおなじみの店で麺、あるいはアラブ街でクスクスということになってしまいがちだが、丘の上に、きちんとしたフランス料理を食べることができるブラッスリー〈Zephyr〉がある。夜はコース料理も20€からとなって、おいしいワインを飲むと一人40前後になってしまうが、昼なら前菜+メインあるいはメイン+デザートで13のコースがねらいだ。
 初夏の日差しが気持ちいいテラスに座って、日替わりメニューを見ながら、友人は、前菜に田舎風パイ、メインに干ダラのソテー、ボクは、前菜にフェタチーズ入りのサラダ、メインにトリのローストをとった。ワインは1/2ピシェで南仏の赤(8
)。

 田舎風パイは、マッシュルームとベーコンがたっぷり入った生クリームソースが、かりっと焼き上げられた折り込みパイ生地に挟まっていて、コントラストがあざやか。サラダの方はフェタチーズとバジリコの香りがいいコンビになっている。

 メインはどちらも思っていたよりずっと家庭的な味でうれしかった。干ダラの方は、塩出し加減がちょうどよく、魚の塩味と付け合わせのラタトゥイユやカリフラワーのうま味が溶け合う。トリの方は、柔らかくローストされ、付け合わせは皮ごとソテーされた小ジャガイモ、と一昔前の定食屋のように決まっていてみごと。ワインもこくのあるテーブルワインというところだが、こんな家庭的な料理にはこれで充分。最後に飲んだコーヒーも、エスプレッソならではの香りで、ベルギー風にスペキュロスというシナモン風味のビスケットがついてくる。(真)

1 rue Jourdain 20e 01.4636.6581
M。 Jourdain
無休。昼の13
コースは月曜から金曜まで。