157日ぶりにイラクで解放されて、6月12日、パリ郊外の飛行場に降り立ったフロランス・オブナ記者の、リラックスした態度、さわやかな笑顔、批判精神あふれたユーモアにフランス中が感動。「マットレスの上で、食べて、眠って、待っていました。その上で動きすぎるからと何度か罰せられました。なかなか厳しい研修だったといっていいでしょう」、「釈放された時、フセインに、何かプレゼントするのがしきたりだから、手持ちのドルをあげたらとすすめられたけれど、『頭に来るわ、それほど立派なホテルじゃなかったわ』と答えました」 フロランス・オブナはベルギー生まれで、現在44歳。早くからジャーナリストを志望し、ジャーナリスト学校卒業後、1986年にリベラシオン紙の記者となり、ルワンダのジェノサイド、コソボ紛争、アフガニスタンでの米英による軍事攻撃などをフォローしてきた。「リベラシオン紙が私を支援し、いつか自分のデスクに戻られる(…)と信じていました。アパートのドアを開けると、私の人生がそのままありました。それに引き替え、イラクを離れる決心をしたフセインは、これから新しい人生を探さなければならない」(真) |
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