「明日から、この団地を徹底的に〈掃除するnettoyer〉」
6月19日、ラ・クルヌーヴ市の〈4000〉団地で、11歳の少年が流れ弾で死亡。その夕方、同団地を訪れたサルコジ内務相の発言。翌日、各テレビ局のカメラが待ち構える中、200人の機動隊が到着。2時間あまりの徹底的な捜索にもかかわらず、獲物は事件と関係ない検挙1件と盗難されたと思われるキックボード1台のみ! |
470万人 フランスの移民総数。全人口の7.65%に当たる。極右などは、移民が増え過ぎて失業者が多いと主張するが、1975年の移民は全人口の7.5%で、現在とほとんど変わっていない。 14 000件
1300億euros |
|
フロランス・オブナ記者がフランスに戻ってきてから4日目の6月16日、同時に解放された彼女のイラク人ガイドフセインさんが、妻と息子の一人を伴って休養のため来仏し、オルリー空港でオブナ記者と感激の再会。 「解放されてから、フランス中で私たちを支援する運動が高まっていたことを知り、涙を流しました。フランス国民に、本当にありがとうと言わせてください。あなた方が私に生を返してくれたのです」 |
●20ユーロと腕時計のための殺人 6月2日、セーヌ・エ・マルヌ県ルイイ・アン・ブリ町に住むネリー・クレメルさん(39)は、ジョギングに出かけたまま行方不明になっていたが、10日、近くの森で、頭部を強打され腹部などに銃弾を浴びた死体で発見された。12日、パトリック・ガトー(48)とセルジュ・マテー(26)の両容疑者が逮捕された。マテー容疑者は、翌日、金銭が目的の犯行であったことを自供。ガトー容疑者は1990年に無期懲役の刑を受けたが、2年前に仮釈放されていた。22日、サルコジ内務相は、「このような怪物をあえて仮釈放させた判事に、過ちの責任をとらせるべきだ」と発言し、「司法の独立に対する侵害だ」と司法界から厳しい批判を受ける。 ●フロランス・オブナ特派員解放される 1月5日、バグダッド市内で武装集団に拉致されて行方不明になっていた、リベラシオン紙のフロランス・オブナ特派員とガイドのイラク人フセイン・ハヌンさんが、6月11日解放された。オブナ特派員は、翌日20時すぎ、パリ郊外にあるヴィラクブレー飛行場に帰還。「ひどい状態で監禁されていましたが(157日間、幅2m、奥行き4m、高さ1.5mの地下室で目隠しをされたままだった)、我慢するしかありませんでした」 ●ラグビーはビアリッツ 6月11日、スタッド・ド・フランスで、ラグビー仏選手権の決勝が、ビアリッツとスタッド・フランセ(パリ)の間で争われた。力強いスクラムとヤッシュヴィル選手の正確なペナルティーキックで、ビアリッツが37-34で逃げ切った。スタッド・フランセは欧州杯決勝でもトゥールーズに破れていて、二度目の苦い涙。 ●サマリテーヌ閉店 20世紀初めに建設され、アールデコ様式で知られる由緒あるパリのデパート〈サマリテーヌ〉が、火災の際の安全に問題があるとされ、6月15日を限りに改築工事のため数年間閉店されることになった。同デパートを所有するLVMHグループは、閉店による解雇はないと発表したが、1500人の従業員の間で将来への不安が高まっている。 ●ル・ブルジェの航空ショーにA380 6月13日から19日まで、パリ郊外のル・ブルジェ空港で航空ショーが開催された。期間中毎日、エアバスの超大型機A380が飛んで話題を呼んだこともあり、入場者数48万人の新記録。 ●11歳の少年流れ弾で死亡 6月19日15時ごろ、セーヌ・サンドニ県ラ・クルヌーヴ市の〈4000〉団地で麻薬売買をめぐって二つのグループが対立して一人が発砲。近くで父親の車を洗っていたシディ・アーメッド君(11)が、その流れ弾を胸に受けて倒れた。即座に病院に運ばれたが、4時間後に死亡。翌日午後、同団地で、アーメッド君の同級生をはじめとし3000人余りが沈黙のうちに行進。23日パリ市内のホテルに隠れていた容疑者3人が逮捕された。 |
|