Jacques a dit


 時の経過と共に人は変わる。他人の変化には敏感でも、自分が変わってしまったことに気づく人はそれほどいない。この舞台劇ではそんな男女が描かれていく。インドへと十数年前に旅立ったグループの中心人物ジャックから送られてきた怪文書を手に、男女6人グループが再会する。近況を伝え合い、思い出話に花を咲かせているうちはいいけれど、夜が更けると共に秘密の暴露や互いの批判が始まり、せっかくの集まりは険悪なムードに…。
 作者で6人の男女のひとりを演じる
マーク・ファイエをはじめとするすべての関係者は、この舞台を立ち上げる前にすでに一緒に仕事をしたり隣人だった経験を分かち合っている。つまり劇中の話と同様、この舞台自体が彼ら仲間たちの同窓会のようなもの。苦々しい思いで夕べを終える登場人物たちとは違って、彼らのつながりはとてもフレンドリーなものらしく、その絆が息のぴったりあった演技や演出など、要所に感じられる。演出のジョゼ・ポールとアニエス・ブーリーは、去年話題になった『Un petit jeu sans cons子uence』でも共同演出している名コンビ(ファイエ他2名も同舞台で共演)。(海)

火~土/21h、マチネ土/17h、日/15h。
28.50~34.50€。
Petit Theatre de paris :
15 rue Blanche 9e 01.4280.0181


●Ondine
 このジャン・ジロドゥーの舞台劇、モデル出身のレティシア・カスタが主役、水の精オンディーヌを演じる。初舞台というのであまり期待しないで行ったのが効を奏したのか、繊細な演技はまだ無理としてもカスタの思わぬ健闘ぶりに驚き、楽しい時を過ごした。休憩後の後半がいいねという私の意見に反し、友人は断然前半がいい、という。まあこれは好みの問題。演出はジャック・ヴェベール。(海)
Antoine-Simone Berriau : 01.4208.7771

Dance
●Mark THOMPKINS – Compagnie I.D.A
“LIVRAISON, visite de chantier No.9”
 パリの南端、国際大学都市にある劇場が、すっかり改装。そのこけら落としとして、この3年間の改装期間その
ものが「解体と構築、装置としての劇場の再生」の作品として練り上げられた。ダンサー、ミュージシャン、ビデオ作家、照明技師によるパフォーマンスが、今限りの「工事現場」で繰り広げられ、観客をいざなう試み。これまでにも「演者としての自分からの転換の時間」、自身の舞台裏からの風景を真摯かつどこかユーモラスなソロ作品で見せたマーク・トンプキンス。若手のパフォーマ−とのワークショップや観客とのトークなど、パリのダンスシーンで元気に活動し続けている。(珠)

4日~10日/20h30(6日休演、7日19h30、10日17h30)7.50~21
Theatre de la Cite Internationale :
17 bd Jourdan 14e 01.4313.5050


 

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