OVNI 551 : 2004/9/15

「先生やほかの生徒の視線やかげ口がこわい。髪を出している方がずっといい、などといわれるのがこわい」
9月2日、スカーフをとることにしたイスラム系の女子生徒。

「党内部には敵はいない。アヴォリアーズ(UMP大会が開かれていた)には分裂はなく、分裂があるのはラ・ロシェル(社会党大会が開かれていた)だ」
9月5日、UMP大会でラファラン首相。対立が続いていると思われているサルコジ経済相と並んで笑顔。

12 478 000人
フランス全国の小・中・高校6万8590校に通っている生徒総数。教員総数は89万4000人。

65%
Sofresが9月7日に発表した世論調査によると、フランス人の65%が、「公務員は職務をきちんと果たしている」と考えていることがわかった。また48%が公務員として働くことを希望している。

70 126euros
少々古い話だが、2000年夏、シラク大統領夫妻がモーリシャス島にバカンスに行った時の滞在費。ロワイヤル・パームホテルでは一泊3349eのスイートルームに滞在。これらの金額を発表したパリ・マッチ誌は、大統領側から厳しく抗議された。

10.9%
パリ市内で、昨年新たに賃貸借契約が交わされた時のアパートの値上がり率。2001年は11.4%、2002年は11.9%と高騰が続いている。

9月2日、 新学年が始まった。
中学、高校の校門脇では、校長先生や担任教師が、イスラム系の女子生徒にスカーフをとるように説得。拒否した生徒は教室に入ることができなかった。
●フランス経済上向きに
 国立統計経済研究所 INSEEの発表によると、今年5月から7月にかけての経済成長率は、予想を大幅に上回り0.8%。「フランス経済は上向きになっている。2004年度の経済成長率は約2.5%を達成できるだろう(政府の当初の見込みは1.7%だった)」とサルコジ経済相。

●ローマ法王、ルルドでミサ
 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世は、仏南西部オート・ピレネ県にある聖地ルルドを訪れ、8月15日、約20万人の信者を前にして野外ミサを主宰した。「懐妊から自然な死に至るまで、すべての生命が尊重されるように」と呼びかけ、妊娠中絶や安楽死を批判した。

●パリ解放60周年を祝って
 8月25日は、第二次世界大戦でドイツ軍占領下だったパリ市が解放されてちょうど60年。18時半から、シラク大統領やドラノエ・パリ市長らが参列して、パリ市庁舎前の広場で記念式典が催された。「他者に対する憎悪や軽蔑にストップをかけるためにも、レジスタンスの精神を忘れないように」と大統領は力強く演説。夜は、バスティーユ広場で、解放当時の喜びを再現するかのようなジェローム・サヴァリ演出のショーの後、当時の衣装を着た一般市民多数も参加して夜遅くまでダンス。

●アテネ五輪、フランスは金メダル11個獲得
 第28回夏期オリンピック・アテネ大会は17日間の日程を終えて8月29日に閉幕。フランス代表は、陸上、柔道、自転車がふるわず、総メダル数は33個(金11、銀9、銅13)で、シドニー大会の38個(金13)には及ばなかった。水泳、フェンシング、カヤックでの各選手の活躍ぶりが目立った。スターは水泳の女子400m自由形で金、800m自由形で銀、100m背泳ぎで銅の3個のメダルを獲得したロール・マナドゥ選手(17)。

●波乱の新学年
 9月の新学年から、公立校内では、あからさまな宗教的徴(しるし)を身につけることが法律で禁止されることになった。「フランス全国で、イスラム系女子生徒240人がスカーフをかぶって登校したが、170人はスカーフをとることを受け入れた」とフィヨン教育相は発表したが、実状はこれを上回り、敬虔なイスラム教徒が多いアルザス地方だけでも100人以上がスカーフをとることを拒んでいる。サン・ドニ県では、宗教的に切ってはいけないという長い髪をバンダナなどで覆って登校していたシーク教徒の男子生徒3人も、教室に入ることを拒否された。

●大統領、経済相のもくろみは?
 9月1日、シラク大統領はサルコジ経済相と2時間にわたって会談。大統領は、サルコジ経済相が、11月28日に行われる予定の民衆運動連合(UMP)総裁選挙に立候補する場合、積極的に支援する。また総裁に選ばれるまでは経済相にとどまることができると確約。UMP総裁と経済相を兼ねようというサルコジの野心に釘をさした形。