En mets fais ce qu’il te plait–ソースの最後の一滴まで食べ尽くしたい。

 2年前、リヨンの旧市街でワイン店を営むジョルジュさんに「リヨンで一番注目の店、しかも料理人は日本人」と教えてもらった店に、念願叶って来店。昼のフルコースで23€。前菜だけやメインとデザートなど自由な組み合わせも可能だ。
 前菜に〈ズッキーニの花の鶏ムースのファルシ〉、メインに〈カレイの手長エビソース、野菜の取合せ〉、そしてデザートには〈蜂蜜のアイスクリーム〉を選んだ。ワインはおすすめに従ってE.TexierのChusclan 2001 というコート・デュ・ローヌをグラスワイン(4.30€)で。いいワインをグラスで飲めるのが嬉しい。
 料理は素晴らしいのひと言! いい素材を使い、惜しみなく手間をかけている。伝統的なフレンチでありながら、彩りも美しく新しさがある。どこをとっても完璧な出来で、スキがない印象だ。お腹はいっぱいなのにソースの最後のひと滴まで平らげたいと思わせる料理なんてそう多くはない。
 客層は近所のビジネスマンで常連が大半。夜は予算が50€程度になるが、1皿のボリュームも多くなるそうだ。
シェフの石田さんは、1992年に渡仏以来、フランスのテロワール(風土に適した産物)にこだわり続けてきた。向かいには、ワインとオリーブオイルの店も経営。レストランと同じく、友人のアーティストによるという内装も素敵だ。多大な影響を受けたというパン職人のリュック・マノ氏の工房兼ブティックがその隣に。マノ氏はフランス屈指のパン職人で、業界では相当の有名人。かの三つ星、パリのランブロワジーにもTGVを使って配達している。石田さんのレストランでもここのパン。どうりで料理だけでなく、ワインもパンもおいしかったのだと大納得。(月)


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