Jadis — 斬新でどこか懐かしい料理と珠玉のデザート。

Blanquette de veau "JADIS" オープンは昨年11月だが、シェフのギヨームさんが、かのピエール・ガニェールの〈Gaya〉で成功を収めた人物とあって、噂を聞きつけた食いしん坊たちですでに連日賑わっている。メニューは昼も夜も同じで、料金は、前菜8€、メイン17€、デザート7€と分かりやすい。デザートがおいしそうだったので、友人と私は、メインとデザートを試すことにした。友人は子牛のブランケットとマルメロのタルトタタンを、私はニジマスのポワレとピスタチオのイル・フロッタントを選び、ワインは、それぞれグラスでVaqueyras(4€)、Touraine Sauvignon(5€)を注文した。
 客層は、近隣の会社に勤める人たちか、ビジネスランチ風のムッシューたちが多い。ゆっくり食事を楽しむというより、さっさと食事を済ませていく。
 メインの料理は、友人のとったブランケットが絶品! ジャガイモ、ポロネギ、ニンジンなどの野菜が彩りよく盛られた皿が現れて、「えっ、お肉はないの?」と思ったら、別の小さな鍋に柔らかく煮えたクリーミィな子牛肉がこんもり盛られて給仕された。野菜はひとつひとつ別々に煮てあるらしく、それぞれの素材のおいしさがデリケートに伝わってくる。ニジマスのポワレは、香ばしく皮までこんがり焼かれ、ボリュームもたっぷり。クレソンとジャガイモのピュレが目にも鮮やかで食が進む。
 おまちかねのデザート! ここのイル・フロッタントは、従来の卵白のデザートとはまるで別物。アーモンドミルクのソースの海に浮かぶ島は、美しい黄緑色のピスタチオのケーキ。豊かな香りが印象的な斬新なデザートだ。タルトタタンは、マルメロの酸味が心地よく、バニラ風味のディプロマットクリームがふんわりと甘い香りで包んでくれる。
 スタッフも若々しく好感が持てるし、今度はお腹を空かせてフルコースも試してみたい。(里)
208 rue de la Croix-Nivert  15e  01.4557.7320
M。Boucicaut   土昼日休。