複数の材料を駆使し、繊細でバランスのとれたフレンチ。

 W杯の興奮さめやらぬ中、出かけて行ったのはル・パリオ。15区の新しくできたショッピングセンター、ボーグルネルにもほど近い。シェフはブラジル人のエデュアルドさんとアレクサンドルさんで、店名は、ParisとRioの間にあるということ。といっても、料理自体は、素朴なブラジル料理の影はなく、いたってフレンチ。エデュアルドさんは、パリのビストロブームを支えるシェフの一人、コンスタン氏のもとで修業を重ねただけに、手の込んだれっきとしたフレンチでありながら敷居の高くない料理を提供してくれる。
 前菜11€、メイン17€、デザート7€とそれぞれが均一価格のコースメニューがあり、食欲や予算によって自由に選べるのが嬉しい。ア・ラ・カルトの予算は60€くらいとなるが、シェフの太っ腹ぶりに感謝したくなるのが、メインと前菜またはデザートで18€、3皿で23€のランチ。日替わりで選択はないのだが、試す価値は大ありだ。
 本日の前菜は小イカに生ハムとポワローのチップス。本格的な夏休みを目前にして、シーズンを先取りしたような前菜に胸が躍る。たっぷりとあしらわれたベーコン風味のソースが味わい深い。
 メインのカネロニは、バジリコで風味づけしたエビのほぐし身と細切りの野菜入り。濃厚な甲殻類のソースを食べる直前にかけてもらいぜいたく感も味わえる。カネロニのアルデンテ具合が最高だ。
 アボカドのムースとバニラアイスのデザートは、ショウガの風味も手伝って、友人いわく、これが前菜にきてもいいという印象だそう。私は7€のデザートメニューの中からプロフィットロールを頼んでみたのだが、小ぶりのシュー生地から上品な風味のバニラアイスがあふれんばかり。その上から光沢の美しい熱々のチョコレートソースがかけまわされる。オーソドックスだけど、それゆえ満足度も高いデザートです。
 お昼のコースは人気なゆえ品切れもありえるので、早めの来店がおすすめ。(里)
Cannelloni de gambas aromatisée au basilic, bisque de crustacés

Cannelloni de gambas aromatisée au basilic, bisque de crustacés


Le Pario

Adresse : 54 avenue Emile Zola, 75015 paris
TEL : 01.4577.2882
火~土12h-15h、月~土/19h-23h日休。8月も営業。