Philippe Douste-Blazy — 厚生相として社会保障の改革に挑む。

 マテイ前厚生相とは対照的に、フィリップ・ドゥスト=ブラジ現厚生相(51)はマスコミが大好き。今度の社会保障改革案を発表する時も、「少ない出費でよりよい治療」、「私たちの目標は今のシステムを治療することでなく、完治させることだ」などと、笑顔を振りまきながら得意のキャッチフレーズをばらまいた。ところが、中道、左派、各労働組合からは「内容希薄なうわべだけの改革案」と手厳しい批判の声。
 1953年に、カトリック信徒の巡礼の地として名高いルルド市(オート・ピレネー県)で生まれる。医学博士号を取得後トゥールーズ市の病院勤務。中道右派のフランス民主主義連合(UDF)に属して欧州議員、ルルド市長、文化相などを務める。2001年にトゥールーズ市の市長に選ばれ、30人の死者、2500人の負傷者を出したAZF社化学肥料工場爆発事件の事後対策にあたる。2002年には右派の民衆運動連合(UMP)にくら替えし、政治的野心を見せる。
 念願の首相への道が開けるかどうかは、社会保障改革をめぐっての各組合との交渉いかんにかかっているようだ。(真)