1月22日パリで、病院勤務の医師や看護婦など約4000人が、病院の人員不足を訴えてデモ。その先頭にサン・タントワーヌ病院の救急医、パトリック・ペルー(40)の姿があった。彼は、昨年夏、猛暑でお年寄りを中心におよそ1万5000人が死亡した時に、最初に警告を発した一人だ。「私の腕の中で、お年寄り、若者、たくさんの人が死んでいった。でもね、亡くなる前に彼らが口にするのは、決まって愛、彼らが愛した人たちのことなんだ」と語る、情にもろいヒューマニスト。 1995年に医師になって以来、彼いわく「病院の愚か者」と見なされている救急医を務めてきた。救急医の労働条件のひどさに耐えかねて、1997年、Amuhf(フランス病院救急医協会)を設立。 「人生でいちばん大切なのは食べること!」と語るペルーは、オヴニーのレストラン欄でも紹介したことがあるサン・タントワーヌ病院脇のレストラン〈ラ・リベルテ〉の常連。チャップリン映画のファンで、ブレルやブラッサンスに耳を傾け、アコーデオンも弾く。(真) |
“Beaucoup de gens sont morts dans mes bras, des vieux, des jeunes… Eh bien! au moment de mourir, ils te parlent toujours d’amour, de ceux qu’ils ont aimé…” |