日本でも大ヒットした映画『アメリ』で、アメリの恋人役を演じていたマチュー・カソヴィッツ(36)は、映画監督でもある。彼がハリウッドで撮った、売れっ子のハル・ベリーが主演するホラー映画『Gothika』が封切られた。「これは注文で撮った作品だが、次回は、米国で自分自身の作品を英語で撮りたいなあ」と野心を見せる。「ヌーヴェル・ヴァーグはみごとな波だった。でもそれは今は沼になってしまい、フランスの映画監督は、その中でもがいている」 パリ生まれ。父はハンガリー人で、1956年の動乱の時にフランスに亡命した映画監督。息子の方は、スピルバーグの作品が大好きな映画少年時代を送り、28歳の時に撮った、これまでにない荒々しい映像で郊外団地に住む若者たちの怒りを描いた『La Haine』で注目される。 カソヴィッツは、3歳の娘カルメンの面倒をよくみる父親でもあり、「サルコジが大統領になったら、フランスはおしまいだ。悪い思い出がよみがえる」と社会的な批判精神も失っていない。(真) |
『アメリ』での演技でファンが増えた。 “La nouvelle vague,
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