「英語の流行をくい止めよう!」というのがフランスのメディアの合い言葉です。アカデミー・フランセーズ会員のモーリス・ドルオン氏は、最近〈ル・フィガロ〉紙にフランス語の防衛についての記事を書きました。「フランス語は危機に瀕している。フランス語を守るようにフランス人が結集することが必要だ」と、彼は説いていました。そして、読者に大統領に手紙を書くように勧めていましたが、大統領が解決できる問題ではありませんね。フランス語はすべてのフランス人の問題です。特に若者の問題です。フランス語を守るためには、彼らにフランス語の価値をわからせる必要がありますが、そのための手段が、今まではほとんどなにもありませんでした。 9月1日より新たに発行される雑誌があります。〈Virgule(コンマ)〉という雑誌です。目的は若者にフランス語とフランス文学を再評価してもらうことなのです。この新しい月刊誌は、フランス語についての面白いゲームと記事を提供しています。創刊号では間投詞についての興味深い記事が掲載されています。その上、文学のページには、モリエールが特集されています。さし絵入り15ページで劇作家の一生と作品を紹介しています。 この雑誌は、死ぬほど退屈ではありません。若者は、フランス語を本当に見直すようになるでしょう。身の回りのことは、フランス語の方がうまく表現できるのです。(クロード) |