5月31日、サッカーフランス杯決勝戦が行われ、オセールの〈AJ auxerre〉チームがパリの〈PSG〉チームを2-1で破り、3度目のチャンピオンに。オセールはブルゴーニュ地方にある人口3万8000人の小さな町で、ワインも名高いが、フランス人にはサッカーの強い町というイメージが強い。その立て役者は、40年以上同チームの監督をつとめるギ・ルー(64)。 1954年に、ルーが〈AJ auxerre〉の選手になったときは、チームはまだ5次リーグ。61年に監督兼選手になり、74年に2次リーグ、80年に1次リーグに昇進。94年に最初のフランス杯、96年には選手権とフランス杯の両タイトル獲得。 〈AJ auxerre〉は低予算で高い選手が買えないから、若い選手の育成に力を入れている。これまでも数々の名選手を育ててきたオセールのサッカー研修センター、今年もこのセンター出身のシセ選手やメクセス選手が大活躍した。「少年がゴールを決めた時、どんなにシアワセか、よくわかる。いっしょにプレーしたくなってしまう」。65歳で引退したいというルーだが、この情熱がある限り、まだまだ監督はやめられそうにない。(真) |
“Quand je vois des gamins planter un but, je le sais, ils sont heureux;j’ai envie d’aller jouer avec eux.” |